青学大・原監督 マラソン五輪メダルへ「前向きな日本陸連解体」ぶち上げた!

[ 2020年4月6日 05:00 ]

「戦え!スポーツ内閣」で討論する(左から)武井壮、青学大陸上部長距離ブロックの原晋監督、関学大アメリカンフットボール部前監督の鳥内秀晃氏
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 青学大陸上部長距離ブロックの原晋監督(53)が8日放送のMBS「戦え!スポーツ内閣」(水曜後11・56)の収録にこのほど参加し、関学大アメリカンフットボール部前監督の鳥内秀晃氏(61)らと対談した。原監督は年明けの箱根駅伝で2年ぶり5回目の優勝、鳥内氏は昨年末に自身12回目の学生日本一を飾った。東西日本一監督が「令和のスポーツ界を斬る」として語り合った。

 五輪マラソンでは男子が1992年バルセロナ五輪の森下広一、女子は2004年アテネ五輪の野口みずき以来メダルがない。「低迷する日本マラソン界、どうすればメダルが獲れるのか」をテーマに討論し、原監督が「日本陸連解体」を訴えた。

 「日本陸連はトラック&フィールドの共同体。100メートル走、ハンマー投げ、長距離、全ての競技の統括団体」と組織の成り立ちを解説。巨大組織になった弊害について「例えば強化委員長には短距離出身の方もいる。(ところが)全ての競技の強化委員長。そもそも思い入れないですよね、マラソンやったことのない人がマラソンの強化をするなんて」と指摘した。

 そこでぶち上げたのが陸連解体論。「責任の所在をはっきりさせるという意味でも短距離連盟、中長距離連盟、マラソン連盟、フィールド連盟と全ての組織を細分化させて、その上にホールディングス制の長を置く。その意味での前向きな解体」と私案を示した。続けて、「日本陸連の一番お金を取ってこれるコンテンツは駅伝、マラソンです。短距離のみなさんも頑張ってはいるが自分事として考えてほしい。お金を入れること、その責任も自分事として捉えてほしい。責任の分担という意味」と補足説明した。「前向き」とはいえ所属組織の解体論は名将の提言だけに反響を呼びそうだ。

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2020年4月6日のニュース