舛添要一氏 「今の状況での」緊急事態宣言に持論「大きな犠牲と混乱を伴う」、その後も続々ツイート

[ 2020年4月6日 18:55 ]

舛添要一氏
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 元厚労相で前東京都知事の舛添要一氏(71)が6日、自身のツイッターを更新。安倍晋三首相が、新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づき、緊急事態宣言を近く発令する意向を固めたことに持論を展開した。

 舛添氏は「今日、明日にでも緊急事態が宣言されそうだ」とし、「感染防止は需要だが、今の自粛以上のことが出来るか」(原文ママ)と指摘。「医療体制の整備、休業補償などの対応も遅れている今の状況での宣言発出は、大きな犠牲と混乱を伴う。そもそも、検査不十分で感染実態が正確に掴めていない」と私見をつづった。

 また、同日に投稿したブログでは「自粛要請だけでも、多くの業界が大打撃を受けている。緊急事態を宣言したからと言って、欧米のように、命令などの大きな権限が首相や知事に付与されるわけではない。さらなる経済の悪化は、多くの犠牲を生む」と警鐘。「休業を強制するのなら、補償を先に約束せねばならない。全ての業界、全ての人が在宅で勤務できるわけではない。緊急事態を宣言するか否かは、大きな政治決断である」と書き込んだ。

 この日夕方、安倍首相が緊急事態宣言を7日にも発令することを表明すると、舛添氏は「PCR検査不足のため、政策立案の基礎となるべき感染者数の正確なデータが揃っていない。その下での緊急事態宣言には様々な意見があってよい」とツイート。

 さらに「しかし、『急げ』という意見が圧倒的で異論を許さない空気になっている」と、危惧。冷静になるべきとしつつ「医療体制を整備し死者を出さないこと、そして迅速な休業補償が不可欠である」と訴えかけた。

 また、その後のツイートで「加藤厚労大臣の名前も姿もなかった。何か不思議な感じがした。病気なのか、出張なのか、無能で外されたのか、いろいろと想像したくなる。感染症担当閣僚である厚労相抜きの緊急事態宣言発出はありえない」と、表明の場に加藤厚労大臣の姿が見えないことにも違和感を感じていたようだった。

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2020年4月6日のニュース