クドカンの感染源?渋谷ライブハウスで複数感染者出た公演観賞か

[ 2020年4月4日 05:30 ]

宮藤官九郎
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 東京都渋谷区のライブハウス「LOFT HEAVEN(ロフトヘブン)」で3月20日に開かれた公演の出演者から、複数人の新型コロナウイルスの感染が確認されたことが3日、運営会社への取材で分かった。感染を公表した脚本家で俳優の宮藤官九郎(49)が客として公演を観賞していたという情報もある。

 ホームページや運営会社によると、公演は3月20日夜に開催されたイベント「大衆キャバレー・ニューヤナギヤ」。15人ほどが出演し、約50人の観客が訪れていた。出演者がツイッターで体調不良を訴えたのを店側が確認し、30日に保健所に連絡。出演者の感染が判明した。同公演のために福島県南相馬市から日帰りで訪れた50代男性の感染も確認されている。

 同店を含むライブハウスなど12店舗を運営する「ロフトプロジェクト」会長の平野悠氏は、ブログで3月20日の公演に関して「宮藤官九郎さんがお客として来ていて、多分楽屋訪問をしたのだろうと思う」と明かしている。

 宮藤は3月31日に陽性が確認されたが、感染経路は明らかになっていない。所属事務所によると、22日に都内の別のライブハウスでバンド「グループ魂」のミュージックビデオ収録を行った。保健所は発症日を25日ごろと判断しているとみられる。

 ライブハウスを巡っては2月下旬から大阪市内4カ所で16都道府県83人の感染者が確認され、全国で最大規模のクラスターが発生。政府の専門家会議は3月2日、「密閉空間で換気が悪い」「手の届く距離に多くの人」「近距離での会話や発声、高唱」と高リスクが潜む3条件がそろう場所としてライブハウスなどを名指しして利用を避けるよう呼び掛けていた。

 ロフトヘブンは都の営業自粛の協力を求める方針を受けて26日ごろから自主的に休業している。

 《ライブに批判も「生きるため覚悟の出演」》ロフトヘブンの3月20日の夜公演には、バンドの「柳家睦(やなぎや・むつみ)とラットボーンズ」、フェッティーズなどが出演。出演者の1人、あやまんJAPANユースの加ゝ宮(かがみや)もも花はツイッターで、3月29日にマネジャーを通じて出演者から感染者が出たことを聞いたと報告。自身の体調に変化はないという。自粛要請の中でのライブに批判が集まる中「こうした危機的状況にかかわらず現場でお金を頂かなければ冗談ではなく明日を生きられません。生きるための覚悟の出演でした」と理解を求めた。

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2020年4月4日のニュース