日本ハム・大海 今度は由伸に投げ勝つ!今季最多3万223人の前で6勝目

[ 2022年7月3日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5―0オリックス ( 2022年7月2日    札幌D )

<日・オ>完封勝利に笑顔を見せる伊藤(撮影・高橋茂夫)
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 相手が好投手であればあるほど燃える。日本ハム・伊藤が、オリックス打線相手に散発5安打完封で今季6勝目。千賀に投げ勝った5月13日のソフトバンク戦に続き、今季2度目の完封で山本との投げ合いも制した。球界屈指の右腕2人に投げ勝ち、ゲームセットと同時に表情を緩めた。

 「(山本は)防御率1点台なので、勝つなら完封しかない。そういう強い気持ちが大事だなと改めて思った」

 初回から150キロ連発の山本に触発されるように、伊藤も腕を振った。決め球は61・9%を占めた直球と、38・1%だったスライダーのみ。前回25日のソフトバンク戦は追い込んでから直球が50%、残り半分は5種類の変化球を織り交ぜて「困ったら変化球だったが、今日は後悔をしたくなかった」。9回には右脚がつりかけ2死二、三塁のピンチを招いたが、最後は気合の147キロで代打・安達を二ゴロにねじ伏せた。

 札幌ドーム今季最多の3万223人が詰めかけた。1年目の昨季がコロナ下だった伊藤にとって、大観衆の本拠地での登板は初めて。女性限定で2万人にピンクのガールズユニホームも配られ、客席は白とピンクに染まった。試合前イベントには元NEWSの手越祐也もゲストで来場。伊藤は「僕と(山本)由伸を見に来てたのではなく、手越さんを見に来ていたんですね」と冗談で切り出しつつ、「景色がいつもより白いなと思ってました。また次も来ていただけたら完封します」と感謝した。

 自身の連敗を3で止める5月20日西武戦以来の6勝目。チームは交流戦後のリーグ戦再開後、12試合目にして待望の初連勝となった。「僕はまだ(力を)引き出されている側。もっと相手を苦しめられるような投手になりたい」。さらなる強敵との投げ合いを待ち望むように目を輝かせた。(清藤 駿太)

 ▽5月13日ソフトバンク戦(札幌ドーム) 先発の伊藤は3安打の今季初完封で4勝目を挙げ、1―0で千賀との投げ合いを制した。最速152キロの直球を軸に7回まで1安打投球。4回に万波の中前適時打で奪った虎の子の1点を守った。千賀は8回4安打1失点で14三振を奪う快投も打線の援護に恵まれず、完投負けで今季初黒星を喫した。

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2022年7月3日のニュース