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広島・森下 サヨナラ呼んだ8回零封今季最多11K 巨人・菅野と緊迫投手戦で剛腕よみがえった

[ 2022年7月3日 04:45 ]

セ・リーグ   広島2―0巨人 ( 2022年7月2日    マツダ )

<広・巨>試合終了後、サヨナラ2ランを放ったマクブルーム(右)とタッチをかわす森下(撮影・坂田 高浩)
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 広島の森下暢仁投手(24)が2日の巨人戦で菅野と緊迫した投手戦を演じた。今季最多の11三振を奪い、8回を5安打零封。勝敗は付かなくても、今季5度目のサヨナラ劇勝をお膳立てする熱投だった。試合は9回にライアン・マクブルーム内野手(30)が右中間へ2試合連続となる決勝の9号2ラン。2位・巨人と0・5ゲーム差に肉薄した。

 8回1死満塁。本拠地に詰めかけた3万人超の大観衆は、息を押し殺して勝負の行方を見守った。丸を外角151キロ直球で一ゴロ。続くウォーカーを外角ボールゾーンに鋭く曲がるカットボールで空振り三振に斬ると、森下は珍しいガッツポーズに感情を込めた。

 「毎回ああいう場面で点を取られていたので、抑えることができて本当に良かった。きょうは力感なく、全球種をしっかり投げられたかなと思います」

 切れのある直球、カットボール、さらにはカーブ、チェンジアップの緩急にバットは空を切った。奪った三振は実に11個。2桁奪三振は今季初で、12三振をマークした昨年5月3日の巨人戦以来、通算4度目だ。菅野との緊迫した投手戦。一歩も引かなかった。

 「(菅野とは)初対戦なので楽しみでしたし、好投手と投げ合う中でチームが勝てたのは本当に良かった」

 戦前の時点で5勝5敗、防御率3・60。らしくない投球が続いていた。好投しても要所で粘れず、寄せ付けなかったはずなのに、投球回数よりも被安打数が多い今季。この日の投球が森下本来で、佐々岡監督は「暑さの中でナイスピッチング。勝ちを付けてあげたかった」とねぎらった。

 「技術面や気持ちの持ち方など、いろいろ考えてやってきた。こういう投球ができれば僕自身も楽になる。続けていけるように頑張りたいと思います」

 大きなポテンシャルを持つエース候補。金メダルに貢献した東京五輪など数多くの成功体験と、成績が思うように伸びない現実のはざまで苦しみ、もがいてきた。待望の復調。力でねじ伏せ、寄せ付けない投球がよみがえった。(江尾 卓也)

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