県下屈指の進学校・長田 創部100年目の夏をコールド発進、エース・松田7回10Kの快投

[ 2022年7月3日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権兵庫大会・1回戦   長田8―0神戸北 ( 2022年7月2日    高砂 )

<神戸北・長田>7回4安打10奪三振に抑えた長田・松田
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 第104回全国高校野球選手権(8月6日から14日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は2日、開幕した愛知大会などで計62試合が行われた。兵庫大会では県下屈指の進学校として知られる長田が、エース右腕・松田宰(3年)の好投で初戦を飾った。

 長田のエース・松田が7回を4安打無失点。10奪三振の快投で、創部100年目の夏をコールド発進した。

 「真っすぐが走っていて、要所でゾーンに投げることができた」

 唯一のピンチは5―0の4回だった。3連打で1死満塁とされたが「狙って取りに行った」と6番・中村琉聖を直球で見逃し三振。次打者を二飛で切り抜け、5回以降は3イニング連続3者凡退に封じた。

 5月上旬に新型コロナウイルスに罹患(りかん)した。10日間の療養が明けた中旬。永井伸哉監督から「思い切り振りかぶるんじゃなくて、野手のように球筋を出していけ」と助言されていたこともあり、テイクバックを取らないショートアーム投法に取り組み始めた。第一人者として知られるトヨタ自動車・佐竹功年らを参考に、フォームを改造。「まだ完璧ではないけど、自分に合っている。キレが増したのと、スピードが出るようになった」と確かな手応え。

 「まず、このブロックを勝ち抜き(ベスト)16までいって、そこからの勝負に備えたい」。一戦必勝を誓ったクレバーな右腕。一日でも長い夏を目指す。

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2022年7月3日のニュース