新井貴浩氏 序盤カーブ多投で直球の威力増した広島・森下 飛躍のきっかけになり得る今季一番の内容

[ 2022年7月3日 07:00 ]

セ・リーグ   広島2-0巨人 ( 2022年7月2日    マツダ )

新井貴浩氏
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 【新井貴浩 視点】森下は今季一番いい内容だったと思う。序盤はカーブを多投。対打者を考えた配球だけでなく、腕を縦にしっかり振らせたい…という捕手・会沢の狙いがあったのでは。カーブは少しでも腕が下がると、抜けが悪くなり、縦に大きく割れる軌道にならない。カーブを投げることでフォーム自体が良くなり、直球の威力も増した。

 左打者には外角のカットボールの精度が高かった。分の悪かった左打者(試合前の時点で被打率.313)に有効で、6回1死三塁では丸に不利な3ボールから“外カット”を続けて投ゴロで切り抜けた。3年目の今季は開幕から納得できる投球が少なかったと思う。上のステージへ進むには試練も必要。今回の投球が次の飛躍のきっかけになりそうだ。

 外野陣では先発復帰の野間が2安打し、左翼を守った羽月にも好捕があった。秋山の加入が刺激になっていると思う。実績のある選手。いいものを学ぶだけでなく、競争することでチーム力が上がる…と期待したい。(スポニチ本紙評論家)

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