巨人担当キャップが見た失速要因 貯金0招いた「8回の男」不在

[ 2022年7月3日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0―2広島 ( 2022年7月2日    マツダ )

<広・巨>9回、マクブルームにサヨナラ2ランを浴び引き揚げる平内。奥は喜び合う広島ナイン(撮影・河野 光希)
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 4月28日に最大11あった巨人の貯金は、約2カ月で0になった。春先はバランスが取れていたチームが、失速している要因は何か。

 最大の課題は「8回の男」の不在だ。新人守護神の大勢が22セーブ挙げるが、つなぐ救援陣が踏ん張れない。負け試合では8回の34失点がイニング別失点では最多。開幕から鍬原、デラロサ、ビエイラ、最近は成長を見せている平内が務めるが、この日はその平内がサヨナラ弾を浴びた。

 先発陣も前日まで8試合連続でクオリティースタート(6回以上自責3以下)をクリアできなかった。今季は6投手がプロ初勝利を挙げたが、勝ち星を伸ばせていない。原監督は今季、チームの得失点差にこだわっているが、交流戦終了時にマイナス22だった数字は、2日現在でマイナス24と悪化した。

 追いかける展開が多ければ、打線もつながりを欠く。5月5日まで一度もなかった零敗は、この日で5度目となった。犠飛はリーグ最少の9本。内野ゴロや外野フライで得点する攻撃も必要だろう。

 7カード連続で勝ち越しがない中で、残り63試合。先発が粘り、逃げ切る展開を増やして大型連勝しなければ、奇跡は起こらない。(巨人担当キャップ・川島 毅洋)

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