牛島和彦氏 根尾二刀流に「技術を磨いていくと投手としても楽しみ」も「どっち付かずになって欲しくない」

[ 2022年5月21日 18:07 ]

セ・リーグ   中日1─10広島 ( 2022年5月21日    マツダ )

<広・中>8回に登板した根尾は無失点に抑える (撮影・奥 調)
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 スポニチ本紙評論家の牛島和彦氏(61)が21日、CBCテレビで「広島―中日戦」の解説を務め、投手として1軍初登板し二刀流を解禁した中日・根尾昂選手(22)について言及した。

 牛島氏は最速150キロを記録するなど、1安打を打たれながら1回を無失点に抑えた根尾について「ピッチャーから見たバッターはこういうふうに投げたら、ここのボール球に手を出すとか、打たれるのかとか伝わってきますよね」と投手をすることで打者としての能力が伸ばせるのではと指摘。「高校時代に経験してますけど、プロのバッターのレベルを投げることによって経験できる」と二刀流の利点を語った。

 その上で「投手として専門的にやって、技術をもっと磨いていくと投手としても楽しみな選手ではあります」と投手・根尾の素材を高く評価。

 ただ「そういうのが生きていくといいと思うんですけど、どっち付かずになって欲しくない。期待されてどっちもできる選手ではありますけど、打者として結果を残すのか、投手として残すのか。今の流れでいくと打者ですよね」と器用貧乏にならないよう心配した。

 牛島氏も横浜ベイスターズの監督時代に「野手に1日投手の練習をさせて、投手に1日野手の練習をさせたら、『こんなにしんどいんですね』てお互い言ってましたからね」と野手に投手の気持ちを、投手に野手の気持ちを分からせようと取り組んだことを告白。

 「いろんなことをして、根尾が伸びていく方法をいろいろ見つけていると思う」と立浪監督の起用に理解を示し、二刀流が打者・根尾の今後に生きることを願った。

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