大谷“メジャー二刀流元年”を終えて「今年の数字が最低(ライン)じゃないかな、と」

[ 2021年10月24日 22:52 ]

リーグ3位の46本の本塁打を放ち、投げては9勝と二刀流で衝撃のシーズンとなったエンゼルスの大谷(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が24日午後9時から放送されたNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平~2021超進化を語る~」でインタビューに応じ、打ってはリーグ3位の46本塁打に100打点26盗塁、投げても9勝2敗、防御率3.18と二刀流で日本のみならず全米の野球ファンを魅了した“歴史的な2021年”を振り返った。

 メジャー挑戦の4年間を密着してきた番組の最後に、打者として、そして投手として1年間戦い抜いた大谷は「攻め方が変わる中で、そういうのを乗り越えて一つこう成長できたりするので、それを来年につなげられれば最初から今年以上のバッティングもできると思いますし、まあピッチングだって一緒ですけど。今年の反省を来年にしっかりつなげられれば、もっともっといいシーズンになると思うので。このワンシーズン、本当にいいシーズンだったなというか、いい経験をさせてもらったなと思ってます」と最後まで本塁打王争いを繰り広げ、日本が、そして全米が期待したベーブ・ルース以来となる2桁本塁打に加えての2桁10勝はならなかったものの、今年最後の登板で新たに取り組んだカットボールで打たせて取りながら10三振を奪い7回無四球無失点の快投で終えた投手としても、充実の一年を来季につなげようと視線はすでに前を向いていた。

 そして驚きの言葉が飛び出した。

 「まあ、今年の数字が最低(ライン)じゃないかな、とは思いますね。はい、もちろん。今年できたことが来年できないということはもちろんなくしたいのが個人的にも思っていますし、チームとしても。それは絶対かなとは思うので、まあある程度形になるものがあったと思うので、まあここを基準にまた来年、頑張る基準になるかなと個人的にも思いますね」

 コロナ禍の日本を、全米を照らした「46本塁打」「100打点」「26盗塁」「9勝」「130回1/3投球回」…異次元のシーズンで叩き出した金字塔の数々を「最低ライン」と淡々と語った大谷。

 打って、投げて、走って、勝ちたい。大谷は常々そう言ってきた。それはこれからもずっと変わらない。「進化をやめない永遠の野球少年」は来年も日本を、全米を明るく照らしてくれるはずだ。

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