関本賢太郎氏 阪神に足りなかった機動力…残り2戦必死のパッチで勝利をつかんでほしい

[ 2021年10月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー1広島 ( 2021年10月23日    マツダ )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】6回1死一塁での攻撃が気になった。一塁走者は島田で、打席には中野。この場面、中野が島田のスチールを待っているそぶりがあった。2ストライク目にセーフティーバントの構えをしたことからも、うかがい知れる。島田のように盗塁する選手というのは、投手のクイックと捕手の二塁送球完了タイムで、成功する確率を事前に把握できている。中野に待つそぶりが見えたということは、成功率が高かったのかもしれない。だが、その間にカウント1―2と追い込まれ、結果は二ゴロ。進塁させることができなかった。

 1死一塁というケースで1、2番に求められる役割は最低でも走者を二塁に進めることだ。現役時代、赤星さんと1、2番を組ませてもらっていたが、赤星さんからは事前に「走れる投手と走れない投手」を知らされていた。赤星さんから「走れない」と伝えられていた場合、私は初球からどんどん打っていって出たものだ。

 大切なのは、事前に島田と中野との間で、そのようなやり取りがあったかどうか。もちろん、意思疎通した上でも、島田が走ろうとして走れなかった可能性だってある。近本の状態もあり、現状はベストオーダーではない。この日の森下、24日の九里にしても格上の相手になるのだから、連打は望めない。だからこそ、機動力を駆使したスモールベースボールに徹する必要がある。たとえ、成功率50%だったとしても、仕掛けなければ多くの得点は望めないだろう。

 もう、選手の復調を待っている時期は終わった。残り2試合というゴールも見えて、疲労も通り越しただろう。あとはどれだけ気持ちを一つにして、勝利への執念を見せられるか。今こそ、必死のパッチでやるしかない!(スポニチ本紙評論家)

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