阪神 甲子園Vへ望みつないだ坂本同点打!ヤクルト2連敗なら…残り2戦勝つのみや!

[ 2021年10月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー1広島 ( 2021年10月23日    マツダ )

<広・神>7回2死一、三塁、坂本は同点の中前適時打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 阪神は23日の広島戦に1―1で引き分け、巨人に敗れた首位・ヤクルトとのゲーム差を0とした。1点を追う7回2死一、三塁、矢野燿大監督(52)がそのまま打席に送った坂本誠志郎捕手(27)が中前に値千金の同点打を放った。ヤクルトのマジック3からの減少を阻止。残り2試合に連勝すれば、ヤクルトが残り4試合で2敗するか、1敗2分けで2005年以来のリーグ優勝が決まる。最短Vは26日。奇跡を信じ、あと2つ絶対に勝つ!

 打率は関係ない。この日の最重要場面で、矢野監督は坂本ならではの読みと野球脳、そして、ここ一番での集中力にかけた。

 「あそこで誠志郎が打つか打たんかは、一番大きなポイント。(代打を)どうしようかなということも(頭を)よぎったけどね。あいつに任せていいんじゃないかなと。応えてくれてうれしい!」

 1点を追う7回2死からロハスが四球を選び、2三振の佐藤輝は必死にボールに食らいついて左前に落とした。一、三塁で打順は8番。ベンチには糸井、近本、大山や原口もおり当然代打も想定される場面だったが、信頼して送り出された打率1割台(・186)の男が大仕事をやってのけた。カーブを見極めカウント2―2から150キロ真っすぐを仕留め中前に運んだ。

 「ロースコアのゲームで、先に1点を与えてしまった。でも、投手が粘ってくれて、こういうゲームをつくれた。追い越さないといけなかったかもしれないですけど、追いつきたいという思いで打ちました」

 絶対に負けられない一戦で、3回に先制点を献上。責任感が人一倍強い“キャプテン肌”だけに、やり返す一心だった。試合前には、首位ヤクルトが敗れた情報も届いたが「僕らはもう、相手がどのチームでも関係なく勝つしかないと思ってやっている。(試合に)入る前から、入ってからもずっと、勝ちたいという思いだけでやっていました」と、悲壮な覚悟がぶれることはなかった。

 12日の巨人戦から9試合連続先発マスクを被り、その間は5勝1敗3分け。この日も5投手をリード。9試合で1失点以下が7度と守っても結果を残す。

 好調な近本が欠場するなどベスト布陣でない中で価値あるドロー。ヤクルトとのゲーム差を0としマジック3で足止め。阪神が残り2試合に連勝すれば、最短で26日に逆転優勝する可能性も残った。

 試合後の会見では報道陣に優勝条件を“逆取材”する場面もあった矢野監督は改めて前を見据えた。「明日(24日)も全員で何とかするという気持ちを結果につなげたい」。ここに来てヤクルトは4戦未勝利(3敗1分け)と急ブレーキ。奇跡を、奇跡と呼べなくなった。(山添 晴治)

 《最短Vは26日》首位ヤクルトが敗れ2位阪神が引き分けた結果、ヤクルトのマジックは3のまま。最短の優勝決定は両チームとも26日となった。阪神は2試合に連勝、ヤクルトの連敗が26日逆転V決定の必須条件。ヤクルトは24、26日の2試合で連勝なら、阪神が同日程の2試合どちらかで負けか引き分ければ決定。ヤクルトが1勝1敗でも、阪神の2敗か1敗1分けで決まる。

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