広島 CS完全消滅 佐々岡監督「僕の力不足。申し訳ない」、森下の2年連続2桁勝利も絶望的

[ 2021年10月24日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1ー1阪神 ( 2021年10月23日    マツダ )

<広・神>引き分けに終わりファンにあいさつする佐々岡監督(左)(撮影・大森 寛明)
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 広島は23日の阪神戦に1―1で今季12度目の引き分けに終わった。先発の森下暢仁投手(24)が8回1失点と好投しながら勝敗はつかず、2年連続の2桁勝利は厳しくなった。3位・巨人がヤクルトに勝ち、逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性も完全消滅し4位が確定した。

 デーゲームで巨人が勝ってCS進出の可能性は消滅していたが、広島ナインには、阪神戦にかける強い思いがあった。8勝で迎えた森下の2桁勝利が、その理由。残りの先発2試合を勝ち大台に乗せる算段だったが、援護は1点のみ。佐々岡監督が「何とかして勝たせたい気持ちはみんなにあった」と振り返ったように、気合が空回りした。

 森下は6回まで7奪三振無失点と制球、球威ともに抜群だった。分岐点は、1―0の7回2死からのロハスの打席。フルカウントから狙い通りに制球した内角へのカットボールがボール判定で四球となり、空気が変わった。佐藤輝の左前打で一、三塁とされ、坂本の中前適時打で同点に追いつかれた。8回も続投し今季最多133球を投じたが、報われず。今後の起用法は未定ながら、2桁勝利は限りなく厳しくなった。

 「ゼロで抑えたかったなというのが素直な気持ち。監督、首脳陣の方が勝ちをつけようと8回も投げさせてくれた。8回までしっかり投げることができたのは良かったです」

 3位巨人に一時2・5ゲーム差まで接近したが、奇跡のCS進出は夢に終わった。10月の快進撃を支えたのは、好調だった鈴木誠、坂倉の4、5番コンビや1番宇草の台頭。ただし、この打線の活発さは、今季の攻撃陣が「個の力」に頼ってきたことの裏返しでもあった。春季キャンプから「つなぐ攻撃」を掲げたが、いかにして緻密に1点を積み重ねていくかの方向性までは見いだせず。12球団トップのチーム打率・264を誇っても、この日先発した秋山に今季10戦で5勝を献上したように、好投手の前では苦戦を強いられた。

 昨季から指揮を執る佐々岡監督は2年連続Bクラスとなった。「本当に僕の力不足。ファンのみなさんに申し訳ない。若手が出てきて、いいプレッシャーの中で試合をできて、それが力となったと思う。プロとして、ファンにいい試合を見せるつもりで最後までやっていく」。リーグ3連覇を知らない若手にとっては、シーズン終盤の緊張感を初めて味わった。奇跡は起きなかったが、この追い上げが来季への大きな力になるはずだ。(河合 洋介)

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