広島・森下 12戦連続QSも…また報われず 「1点を守り切れなかった」 ソロ3被弾悔やむ

[ 2021年8月25日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1ー3巨人 ( 2021年8月24日    東京D )

<巨・広(15)>3回1死、坂本にホームランを打たれた広島・森下(撮影・篠原岳夫)
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 広島・森下暢仁投手(23)が24日の巨人戦で6敗目を喫した。今季2度目の自己ワースト3被弾で7回3失点。12試合連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以下)を達成しても、また援護に恵まれず、後半戦初白星を持ち越した。攻撃陣は4安打1得点の低調。2連勝後の2連敗で借金15へ戻った。

 援護が1得点ならば、無失点に抑えられなかったことを本気で悔やむのが森下だ。12試合連続でQS達成と試合をつくりながらも、反省ばかりが口をついた。

 「自分も点を取られて、1点を守り切れなかった。本塁打を3本打たれているので、映像を見てまた一からやっていきます」

 全て本塁打で失点した。3回1死で坂本に左翼席への先制ソロを献上。同点に追いついた直後の4回2死から大城にバックスクリーン左に勝ち越しソロを浴び、1―2の7回1死では大城に2打席連続のソロを右翼席最前列に運ばれた。「今日はよくなかった。全部そうだけど、最後の(大城の)1本はいらなかった」。佐々岡監督は「少し甘めに入った球を見逃さずにしっかりと打ってきた。もったいない本塁打という感じ」と振り返った。

 昨季1度もなかった1試合3被弾は、5月3日の巨人戦(坂本、丸、ウィーラー)に続いて2度目。被本塁打数12となり、昨季6から倍増しても、ソロが9本を占めるように、傷口を最小限に抑える投球術を見せてきたのも事実だ。今回も無四球と無駄な走者を出さなかったことで、ソロにとどめることができた。2回には単打3本を浴びながら無失点で切り抜ける勝負強さもあった。

 ただし、どれだけ我慢しようと援護がなければ報われない。防御率2・42に対して、登板日の援護点は平均2・73点(15試合41得点)。1点以下は今回で7度目だ。QSを達成している直近12試合ですら4勝5敗と黒星が先行し、今季6勝6敗と貯金も消えた。

 「勝てていないので…。次頑張ります」

 カード初戦の火曜日は、エース級が先発することで打線が苦労するのは避けられない。ただし、それは相手も同じ。森下の報われない日が続く。(河合 洋介)

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