野村謙二郎氏 好投の森下は責められない 貧打の打線は安打を打つことが何よりの薬になる

[ 2021年8月25日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1ー3巨人 ( 2021年8月24日    東京D )

<巨・15広>7回、ベンチへ引き揚げる広島・森下(撮影・会津 智海)
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 【野村謙二郎 視点】7回3失点の森下は責められない。点を取れない苦しい状況を何とか打開するしかない。まず個人としては安打を打つこと。それが何よりの薬になる。野間のように、いい内容を続けている打者もいる。チームとしては好機をどう得点へつなげるか。現役の頃に同じような経験がある。重苦しい雰囲気になり、自分にチャンスが来てほしくない…と弱気になりがちだ。“誰かにやってほしい”ではなく、“自分が何とかしてやる”という気概を持つことだ。

 林は3打席連続三振。3度の好機で凡退した。抜擢され、試合に出始めた頃は、無我夢中で思い切りのいい打撃ができた。いい数字が残り、対戦を重ねれば、相手も研究する。得意、不得意の傾向も出る。抑えられ、考えることも増える。高いレベルで、いい悩みをしている…と前向きに思ってほしい。2軍では経験できないことだ。周りからは、打てないときの姿も見られている。落ち込んで下を向くのか。打てなくても、元気に声を出せるのか。レギュラーになるには誰もが通る道だ。(スポニチ本紙評論家)

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