日本航空・藤希が天国の祖父に届けた全力投球「心の中で感謝を」

[ 2021年8月25日 12:02 ]

第103回全国高校野球選手権3回戦   智弁学園7―1日本航空 ( 2021年8月25日    甲子園 )

<日本航空・智弁学園>試合後、スタンドに向かってあいさつする日本航空ナイン(撮影・河野 光希)
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 日本航空は優勝候補の智弁学園に敗れ、春夏通じて初の8強入りは成らなかった。

 それでも、今夏に挙げた2勝には価値がある。山梨大会前は学校でコロナ感染者のクラスターが発生。練習試合を行わずに、ぶっつけ本番で甲子園出場をつかんだ。

 1―3の7回1死一塁から登板した、藤希(かずら・のぞむ=3年)は、後続を斬った。8回にもピンチを招いたが、無失点。34球の熱投に「自分が目指してきたのが甲子園で投げることだったので、投げられてうれしかったです。(山梨大会前に亡くなった)おじいちゃんが“夏の甲子園で投げてほしい”と言っていた。そのマウンドで投げられて凄くうれしかった。心の中で感謝の気持を伝えられたらいいと思います」と振り返った。

 今秋ドラフト候補に挙がる前川右京(3年)からは変化球で空振り三振を奪った。「(前川は)いつでも強気の気持ちで投げた。(三振は)一番気持ちいい球を投げられた」と胸を張った。(川島 毅洋)

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2021年8月25日のニュース