神戸国際大付・青木監督「本当に苦しかったです」 逆転サヨナラに安どの笑み

[ 2021年8月25日 16:49 ]

第103回全国高校野球選手権 3回戦   神戸国際大付6-5長崎商 ( 2021年8月25日    甲子園 )

<神戸国際大付・長崎商>初のベスト8へと勝ち進んだ神戸国際大付ナイン(撮影・平嶋 理子) 
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 第103回全国高校野球選手権大会の第12日は25日、甲子園球場で3回戦が行われ、4年ぶり出場の神戸国際大付(兵庫)が5年ぶり出場の長崎商(長崎)を6-5で下し、8強進出を決めた。

 執念のサヨナラ勝ちだ。延長10回に1点を勝ち越された神戸国際大付。しかし、直後に猛攻を見せた。途中出場の加門が右前打、代打・松尾が死球で出塁。そこで出番が回ってきたのは、第1打席でソロを放っていた4番の西川。2死二、三塁から会心の強い当たりは、サードを強襲してレフトへ。一気に2人が還って、鮮やかな逆転サヨナラ勝ちとなった。

 西川は「最後の場面、(前の打者の)阪上が追い込まれてもランナーを進めてくれたので、今までやってきた成果を出そうと思い切って打ちました」と冷静に振り返りつつ、思わず笑みがこぼれた。

 青木尚龍監督はサヨナラの場面を「紙一重でしたね」と語る。どっちに転んでも不思議なかった戦い。「本当に苦しかったです。(9回裏1死満塁の)サヨナラの場面でも、栗原に何とか決めてほしかったんですけど…。次の表に1点を取られて、野球ってそういうもんやなと思いました」と口にする。それでもあきらめずに直後のサヨナラ勝ち。「確かに雰囲気は沈むんですけど、ここは甲子園なんでそんなことは言っていられないので。元気のある者が、元気を出してやっていました」と明かし、チーム一丸の勝利であることを伝えた。
 
 夏は初めての8強進出。勢いに乗って、26日の第4試合では盛岡大付(岩手)―近江(滋賀)の勝者と対戦する。

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