阪神・青柳　得意だった岡本に痛恨2被弾　6回3失点ながら、2点のリード吐き出した

セ・リーグ   阪神2－3巨人 （ 2021年4月21日    東京D ）

＜巨・神（5）＞4回1死、岡本（左）に2打席連続となる左中間同点ソロホームランを打たれ、ガックリの青柳（撮影・椎名　航）
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　2―2の6回2死一、二塁。もうひと踏ん張りのところで吉川に内角スライダーを左前に落とされ勝ち越しを許すと、阪神・青柳は悔しそうに唇をかんだ。

　「詰まった当たりで、落ちたところが良かったなと思ったんですけど。（グラブトスでアウトにした）あそこはいいプレーだったけど、そこで終わりじゃないので」

　この回、先頭の岡本和の力ない当たりが二塁内野安打。犠打で進められると、重信にもボテボテの二塁内野安打を許し1死一、三塁。大城の、これまた力ないゴロを捕球すると捕手・梅野にグラブトスし三塁走者・岡本和の生還を阻止したまでは良かったが、直後に決勝点を奪われた。

　6回3失点は責められないが2点のリードをはき出し逆転を許したのも現実。「岡本に2打席目も打たれたのがもったいなかった」と振り返ったように、2回先頭で初球の内角低めツーシームを左中間席に運ばれると4回も初球のツーシームを左中間席に同点ソロを浴びた。「入りのボールを待っていたのかな」。クイックのサインでタイミングを狂わすはずが、結果は同じ。昨季まで18打数4安打と封じ本塁打も19年に許した1本だけだった主砲を目覚めさせ「違うボールで入れたら良かった」と悔やむも、後の祭りだった。

　先発予定だった17日のヤクルト戦が雨天中止となり、スライドではなく「G倒」を託された。昨季は巨人戦3試合に先発し0勝3敗。東京ドームでも0勝2敗、防御率5・40と苦戦を強いられており、雪辱を果たす絶好の機会だったが、最後は相性の悪さが出たとしかいいようがない。

　「先に点を取ってもらったのに逃げ切れなかったのが一番の反省」

　9日の藤浪から始まった先発投手の連勝も止めてしまった。それでも矢野監督は「絶好調ではなかったかもしれないが、その中でもしっかり投げてくれたのは成長の部分」と評価した。この悔しさは次、必ず晴らす。　（長谷川　凡記）