巨人・岡本、連発100号王手 首位攻防第2R“ドライバーショット”で虎の不敗神話打ち砕いた

[ 2021年4月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2阪神 ( 2021年4月21日    東京D )

<巨・神>4回、岡本は2打席連続となる左中間同点ソロホームランを放つ(撮影・椎名 航)
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 虎神話を止めた。巨人の岡本和真内野手(24)が21日、首位攻防第2戦で今季初の2打席連続本塁打を放ち、阪神の連勝を8で止める勝利に貢献。2回に8試合、33打席ぶりの2号ソロを左中間に運び、4回にも左中間に同点3号ソロ。初戦は中軸そろい踏みの5被弾で敗れたが、昨季本塁打王の4番が意地の2発だ。先制なら16連勝などの不敗神話を止め、通算100号に王手をかけた。

 ゴルフスイングが飛距離を生み、左中間席にワンオンした。足元に投じられた初球を、岡本和が後ろ体重で強烈にインパクトする。

 「相手も勢いに乗っている。阪神と巨人は注目されている。負けられない3連戦。何とか食らいついて、ひっくり返そうと思った」。

 反撃のスーパーショットである。初回に2点を先制され迎えた2回。8試合、33打席ぶりの復活弾はなぜ生まれたのか。

 ゴルフのドライバー同様バットのしなりを利用した。打撃不振時は体とバットが一緒に回るような硬さがあったが、上半身を脱力させて腕に柔らかさを出した。バットはしなり、内側から最短距離の軌道を描く。青柳には昨季6打数無安打で、特に内角低めに苦しんでいたため配球も読んでいた。シュート軌道で地面スレスレに来たが対策が実った形だ。

 奈良県出身で幼少期、野球と言えば阪神だった。当時は憎かった巨人の4番に座る。前夜は4番・大山の2発を含む中軸の5本塁打で完敗し、初回に2発。目には目を、本塁打には本塁打でやり返し、原監督は「4番というのは非常に責任あるポジション。目が覚めるというか、自軍に火をつけた」と称えた。

 赤の打撃手袋にリストバンド。岡本和は「赤が好きなんです」と移動時もスーツの下に赤の下着、ソックスをはく。打席では、黒のアンダーシャツによく映える。ゴルフ界ではタイガー・ウッズが好んだ配色。最終日に赤のウエア、黒のパンツで勝負を懸けたように、「チームのために何とかしたかった」と今季初の2打席連続アーチでタイガースに猛チャージをかけた。

 まるでリプレーだった。4回の同点3号ソロも左中間。いずれも同じ足元で、内角低めの、初球の、シュート。通算99号でもある。これまで左方向へファウルにしていた内角低めを捉えたことが復活の証。超クイックで投じられたが対応した。

 大台に王手をかける2発で、阪神の「不敗神話」を止めた。首位攻防で始まった伝統の一戦で「大山さんのスイングも凄い、怖いと感じた。今お客さんは少ないけど盛り上がりは凄い」。1勝1敗で3ゲーム差に。日が明ければ横一線のマッチプレーが再び始まる。(神田 佑)

 《7戦全勝「マルチ弾神話」》岡本和(巨)が2、3号と2打席連発。自身1試合2本塁打は昨年11月7日ヤクルト戦以来通算7度目(2打席連続は5度目)。阪神戦では18年10月9日(甲子園)、19年4月4日(東京ドーム)に次いで3度目になる。これで岡本和が複数本塁打した試合にチームは7戦全勝となった。

 また、通算100本塁打にはあと1本。100号の最年少記録は89年清原(西)の21歳9カ月だが、巨人の年少3傑は(1)97年松井22歳10カ月(2)63年王23歳2カ月(3)88年吉村25歳2カ月。現在24歳9カ月の岡本和がチーム歴代3位の年少記録で到達しそうだ。

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