オリックス・由伸は連敗しない男 8回2失点でチームの連勝演出 「続けて負けるのはチームに影響出る」

[ 2021年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4-2西武 ( 2021年4月21日    京セラD )

<オ・西(5)>7回2死一塁、宗が勝ち越し2ランを放ち、観客と一緒にガッツポーズで喜ぶ山本(撮影・坂田 高浩)
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 「2戦続けて負けない男」の神話は健在だった。オリックス・山本は8回8安打2失点と粘りの投球を徹底し、今季3勝目。チームに今季2度目の連勝、6カードぶりの勝ち越しをもたらし「走者をためながらだったけど、何とか勝ち切れて良かった」とさわやかな笑顔を振りまいた。

 立ち上がりから我慢を重ねた。2、3回は得点圏に走者を背負ったが、最速156キロ直球にフォーク、カーブなどを効果的に使いピンチを脱出。6回に逆転を許したが、傷口を最小限にとどめ、味方の援護を呼び込んだ。「いい球を投げようとしすぎた。抑えに行きすぎたので、気持ちを抑えて修正した」。試合の中で技術、精神両面を微調整し、勝利をつかみ取った。

 チームの命運を背負う男は、続けて負けない。プロ通算で15敗を喫しているが、2試合連続での黒星は一度もない。前回登板は黒星だったが、1週間で確実に立て直してきた。

 「続けて負けるのはチームに影響が出る。毎試合、いい投球ができるのが一番だけど、調子の波がない選手になりたい」

 中嶋監督も「本調子ではないが、うまくまとめてくれた」と絶大な信頼感を口にする。投打がかみ合っての勝利。安定感抜群の山本が浮上を狙うチームの先頭に立つ。 (桜井 克也)

 《宗 今季1号は値千金弾》
 宗が値千金の一打で勝利に貢献した。3試合ぶりに先発出場し2―2の7回2死一塁で、今井のカーブを捉え右越えに1号2ランを叩き込んだ。「チャンスを広げて(吉田)正尚さんに回したいと思っていた」とつなぎの意識で放った決勝弾。「(山本)由伸がキッチリ投げてくれたので、僕のホームランも生まれた」と、ともにお立ち台に上がった右腕を称えた。

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