阪神 負けたけど初回の先制パンチは強烈 近本の先頭打者弾&マルテの3戦連続弾

[ 2021年4月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-3巨人 ( 2021年4月21日    東京D )

<巨・神(5)>初回無死、近本は先頭打者ホームランとなる右越えソロホームランを放つ(投手・畠)(撮影・椎名 航)
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 神話は崩れても、打った事実まで消えるわけではない。プレーボールから40秒。近本が快音を響かせた。

 「甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることができた。いいスイングができた」

 1ボール1ストライクから巨人先発・畠の151キロを振り抜いた一撃は右翼席中段に飛び込んだ。梶谷が追うのをあっさりと諦める完璧な2号ソロは、4日中日戦以来、今季2本目で通算6本目の先頭打者アーチとなった。

 昨季9本塁打中、巨人戦で6本を放った。しかも東京ドームでは5発。昨季に続き自身の開幕ダッシュに失敗した感はあるが、伝統の一戦ではアドレナリンが出るのか、リードオフマンとして最高の結果を叩きだした。

 余韻が残る中で20日に2本塁打3打点で勝利に導いた絶好調のマルテも続いた。「近本がいい流れをつくってくれたし、自分も集中して打席に入ったよ」と初球のスライダーを左翼スタンド最前列に運んだ。自身初となる3試合連続アーチで、チームトップに並ぶ6号ソロ。ベンチ前では連日の「ラパンパラポーズ」を決めた。

 6回先頭では外角球をうまく右前打し3試合連続複数安打を記録。昨年10月23日に東京ドームでプロ野球ワーストの1試合4失策した一塁守備でも、8回1死満塁で亀井の打球を軽快にさばいて本塁送球しアウトにするなど、攻守に充実ぶりが目立った。

 崩れた神話は、新たな神話にすればいいだけのこと。復調気配の近本と好調ゾーンに入ったマルテ。猛虎打線を引っ張る男は一人ではない。 (阪井 日向)

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