大海が大海撃ち!ロッテ・岡大海が古巣から球団20年ぶり逆転サヨナラ弾 チームは6連勝で2位浮上

[ 2021年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6-5日本ハム ( 2021年4月21日    ZOZOマリン )

<ロ・日>9回2死一塁、逆転サヨナラ2ランを放った岡(中央)は笑顔でガッツポーズ(撮影・長久保 豊)
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 バットは折れていたが、身体能力モンスターには関係ない。弾丸ライナーでバックスクリーンに届く打球。これまでサヨナラ安打すら打ったことがないロッテ・岡は選手にもみくちゃにされた。01年のボーリック以来、球団20年ぶりの逆転サヨナラ弾となる2号2ラン。「興奮して何が起こったか分からない」と喜びをかみしめた。

 1点差の9回2死一塁。「真っすぐに負けないようにそれだけ考えて打席に入った」と小さく構えたバットで杉浦の149キロ直球を捉えた。水平に近いほどバットを寝かせ、テークバックもほぼ取らない。コンパクトな打撃フォームは19年12月に参加したプエルトリコのウインターリーグがヒントになった。

 「向こうの投手は日本選手のような間がない」。タイミングより、最短距離でバットに当てることを優先した。明大時代は100メートルを11秒1で走り、球速150キロ超を投げる岡の身体能力なら、当てることと、飛ばすことは両立できる。

 自身初のサヨナラ弾は格別だった。しかも相手は古巣の日本ハム。岡と同じ大海の名を持つ新人右腕・伊藤の前に6回まで沈黙を続けていた。一時は0―5の劣勢から安田の4号2ランなどで1点差。それでも9回2死ではZOZOマリンに諦めムードさえ漂った。

 それを岡が一振りで突き破り、2分けを挟んでの6連勝で楽天を抜いて今季初の2位に浮上。井口監督も「岡はチャンスをしっかりモノにしてくれた。こういう試合ができるのは力がついた証拠」と目を細めた。開幕5連敗からスタートも貯金3。岡は「とにかく役に立ちたい」とさらなる活躍を約束した。(君島 圭介)

 ≪01年ボーリック以来≫岡(ロ)が9回2死から自身初のサヨナラ打となる本塁打。スコア4―5からの逆転の一発となったが、ロッテ打者の逆転サヨナラ本塁打は01年7月9日ダイエー戦のボーリック(満塁)以来11人で13本目。日本人では97年8月8日オリックス戦で初芝清が同じ9回2死から打って以来24年ぶりだ。

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