超一流打者は打席で「焦げくさいにおいがする」 元プロ野球審判員が日本人打者で最後にかいだのは…

[ 2021年3月5日 19:46 ]

NPBの審判員を務めた佐々木昌信さん(2018年撮影)
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 フジテレビ「石橋、薪を焚べる」(火曜深夜0・25)が2日に放送され、昨季までプロ野球審判員を務めた佐々木昌信さん(51)が出演。ホスト役を務める「とんねるず」の石橋貴明(59)を相手に次々と“裏話”を披露した。

 帝京高校野球部出身で、プロ野球やメジャーリーグについて知識豊富な石橋を相手に次々と楽しいトークに花が咲いた。その中で石橋から審判という仕事の「醍醐味」について聞かれた佐々木さんは「球審でしか味わえない」感覚を明かした。それは「におい」だそうで「超一流っていう打者はね、焦げくさいにおいがするんです、摩擦で」と特に長距離砲の打者が本塁打を放った時などにそれが発生すると明かした。

 両軍ベンチも打たれた投手も分からない、極めて局所的なにおい。それは打たれた側の捕手と球審だけが味わえるもので「超一流のにおいだ!って会話しましたよ」と懐かしそうな佐々木さん。日本人打者で佐々木さんが最後に打席で焦げくさいにおいをかいだのは元巨人主砲でメジャーリーグでも活躍した松井秀喜さん(46)だそうで「彼以降は現時点でいないですね、日本人で」と自身の経験を明かした。「やっぱゴジラは違うんですか」と石橋が感心したように問いかけると、佐々木さんは当時を回想。松井さんが本塁打を打ち、ダイヤモンドを一周してベンチに戻った後、球審として汚れているホームベースをはいている時でもその焦げくさいにおいが「まだ何となく残っていますから」と衝撃の事実まで口にした。

 「当時は外国人選手はほぼ全員が焦げくさい、いいにおいがしました」と佐々木さん。石橋が「ペタジーニとか?」と聞くと大きくうなずき「タフィ・ローズ選手であったり、カブレラ選手とかね。2020年度までの私の感じではデスパイネ選手とバレンティン選手はにおってます。ただ、それ以外の選手はなかなかいないですよね。これは誰も伝わんないんだよなーっていうね。それが僕の中では醍醐味ですよね。なかなか伝えられないんですけど」と29年間のプロ野球審判員生活を振り返っていた。

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2021年3月5日のニュース