シティライト岡山・115キロ小竹 都市対抗初本塁打に「何回でも1周したい」

[ 2019年7月14日 18:33 ]

第90回都市対抗野球第2日・1回戦   シティライト岡山4―3宮崎梅田学園 ( 2019年7月14日    東京ドーム )

<宮崎梅田学園・シティライト岡山>5回1死 ソロ本塁打を放ちガッツポーズするシティライト岡山・小竹 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 115キロの巨体を揺すりシティライト岡山の小竹一樹(26)が意気揚々とベースを回った。2点リードの5回1死、3番手・村田のカットボールに泳がされながら、左手1本で運んだ打球が左翼席へ。この試合3本目の安打が貴重な一発となった。

 「自分は中・高・大学と全国大会で野球をした経験がないんです。歓声が気持ち良かった。何回でも1周したいですね」。茨城→青森→千葉・柏→岡山と転々とした野球人生最高の余韻に浸った。

 入社5年目。視力は0・3まで低下した。「周囲から眼鏡を勧められたけど、かけたら今の感覚と違うでしょ。動体視力はいいんで大丈夫」。大事なのは感覚。村田の投球にも「アレ梅田学園にこんな投手いた?補強か」と納得すると、フライングボール革命ばりにボールの下っ面を叩く。「人より打球を飛ばしたいんです」。岡山市内の練習場でも場外弾を連発し、ボール拾いに走らされた。

 72年のクラレ以来、チームが47年ぶりに岡山市代表としてドーム切符を獲得した直後、トップの位置をあえて下げた。「上から振り下ろせば飛距離は出ると思いますが、確実性を生かしたかった」。3年前の都市対抗岡山予選・伯和ビクトリー戦で5打席連続三振の悪夢は避けたかった。

 48年ぶりとなる岡山市代表としての本大会白星に、桐山拓也監督(31)も興奮を隠せない。「大勢の観衆が見ている中でいい試合ができた。小竹もいいバッティングをした」。

 17日の2回戦は名門・日本生命と激突。「ウチは練習試合でも勝ってますから」。小竹が不敵に笑った。

続きを表示

2019年7月14日のニュース