【秋田】金足農を追い詰めた雄物川2年生エース渡部 熱投143球も…逆転サヨナラ負けに目真っ赤

[ 2019年7月14日 20:33 ]

第101回全国高校野球選手権秋田大会 2回戦   金足農5―4雄物川 ( 2019年7月14日    能代 )

<金足農・雄物川>力投する雄物川の先発・渡部(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 痛恨の逆転サヨナラ負けに、雄物川の2年生エース・渡部は目を真っ赤にした。昨夏の甲子園準優勝校を相手に、最速は120キロに満たなくても80キロ台の緩いカーブを駆使。最後の最後まで金足農打線を苦しめた。

 2点リードを逆転された9回。「それまでと違った動き(バスターエンドラン)に対応できなかった。抑えられなくて悔しい」。143球の熱投で、スタンドの金足農の大応援にも「みんな金足農が勝つと思っていたと思うけど、自分たちは負けると思っていなかった」と言った。

 部員16人。昨秋、今春と地区予選の初戦で敗れた。チーム唯一の2年生の渡部は3年生9人と戦う最後の夏だからこそ「相手はどこでも、1勝でも2勝でもしたかった」と悔しがった。新チームは渡部と1年生6人だけになる。それでも今春から背番号1を背負うエースは言った。「野球は続けます」。真っ赤にしたその目で、しっかり先を見ていた。

続きを表示

2019年7月14日のニュース