阪神・原口、日またぎ2打席連発「本当に感謝の気持ちでいっぱい」

[ 2019年7月14日 05:50 ]

マイナビオールスターゲーム2019第2戦   全セ11―3全パ ( 2019年7月13日    甲子園 )

2回、無死、左越えに本塁打を放った原口(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 2度目の球宴を終えた阪神・原口は「自然と笑顔が出る。野球を始めた頃、原点に戻れたような2日間でした」と感慨深げに振り返った。本拠地・甲子園で全セの「7番・DH」で先発し、第1打席に日をまたいで2打席連続の本塁打。全パ・高橋光の5球目146キロを左翼ポール際に叩き込んだ。

 「正直自分でも驚いています。たくさんの歓声をいただきながら、甲子園のダイヤモンドを一周することができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

 第1戦は最終9回に代打弾。大腸がんから復帰後1カ月余りの快挙で野球ファンの心を震わせた。「敢闘選手賞」を受賞し、賞金100万円の使い道に「娘のオムツ代とミルク代に代わると思います」と笑顔を見せていた。連夜の本塁打で「マイナビ賞」と「Twitter賞」(各100万円)を受賞した。

 合計300万…。余るのでは?という質問には首を横に振り、「余らないですよ!これから大きくなるので、たくさん買ってあげたいと思います」ととびきりの笑顔で言った。初出場だった16年と違う「一家の主」という立場で臨んだ球宴。愛する家族にこれ以上ない勇姿を届けた。

 「調子が良くない中でのオールスターだったので打席に立ちたいな…と思っていた。そんな中で(2試合で)5打席いただいて。監督、コーチに感謝ですね」。2本のアーチは後半戦の本領発揮の起爆剤になるはずだ。スター選手が集う年に一度の夢舞台。原口は間違いなく、中心の1人だった。(巻木 周平)

 ≪16年ぶり阪神勢1試合3発≫近本の初回先頭打者本塁打に続き、2回には原口、梅野の2者連発と阪神勢3人で3本塁打。球宴で阪神選手の1試合3本塁打は78年第3戦掛布の3本と、03年第2戦の金本(2本)、アリアスに続く16年ぶり3度目。3人では球団初で、全体でも79年第3戦ロッテの白仁天、リー、有藤、04年第1戦ダイエーの松中、城島、ズレータが放って以来15年ぶり3度目。また全セは筒香(D)、鈴木(広)も本塁打。1試合5本塁打は87年第3戦と90年第2戦の全パに並ぶ3度目の球宴最多記録。

続きを表示

2019年7月14日のニュース