大谷、亡き友に手向けの8戦連続安打 チームは2投手継投ノーヒッター

[ 2019年7月14日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス13―0マリナーズ ( 2019年7月12日    アナハイム )

<エンゼルス・マリナーズ>試合後、マウンドにスカッグス氏の背番号45のユニホームを置き見つめる大谷(左端)らエンゼルスナイン
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 友よ、安らかに眠れ――。エンゼルスは12日(日本時間13日)、1日に急逝したタイラー・スカッグス投手(享年27)の死後初のホームゲームで、追悼試合となったマリナーズ戦に、2投手の継投でのノーヒットノーランで13―0と快勝した。大谷翔平投手(25)も初回にメジャー自己最長タイの8試合連続安打となる左前打。一挙7得点の猛攻に加わった。

 勝利に沸き立ったのは、メジャー史上13度目となる継投ノーヒットノーランという快挙によるものだけではない。試合後、選手たちはマウンドへ向かった。全員が着ていた背番号45のユニホームを脱ぎ、スカッグス投手にささげた。大谷もその列に並び、兄貴分的存在だった左腕をしのんだ。

 「メジャー生活25年の中でも、特別な瞬間の一つだった。これはスカッグスのノーヒッターでもあると思う」

 ブラッド・オースマス監督が振り返った。1日のスカッグス投手の急死後、初のホームゲーム。「オープナー」の先発コールが2回無失点と好投し、2番手ペーニャも7回無失点。5回にナルバエスを四球で歩かせた以外は、走者を許さなかった。

 攻撃陣も全開だった。初回に09年ドラフト同期入団のトラウトが先制29号2ラン。続く大谷も左前打し、メジャー自己最長タイの8試合連続安打とした。6番シモンズの適時打で生還し、一挙7得点のビッグイニングに加わった。合計13安打13得点と打ちまくった。

 トラウトは「初回に7点、そして13安打、13得点。そう、明日7月13日は彼の誕生日なんだ。考えられないよね」と数字の一致に興奮を隠せず。また、前回カリフォルニア州で継投によるノーヒットノーランが達成されたのは91年7月13日。オリオールズがアスレチックス相手に成し遂げ、その日こそスカッグス投手が生まれた日だった。

 外野フェンスには生前のプレーする姿が描かれた。試合前には両軍選手が整列して45秒間の黙とうがささげられ、始球式は母デビーさんが行った。クラブハウスのロッカーは、今季いっぱい保存される。そしてスカッグス投手が味方を鼓舞するのに口にしたフレーズ「We’re nasty(俺たちはエグいぜ)」の文字がクラブハウスに刻まれ、多くのファンがその言葉をボードで掲げた。

 「今晩も彼は俺たちを見守っていてくれた。そしてこう言うだろう。“俺たちはエグいぜ”ってね」とトラウト。これ以上ない弔い星。この晩のエンゼルスは最高にエグかった。(後藤 茂樹)

 《メジャー史上13度目》メジャーでの継投による無安打無得点は、18年5月4日のドジャース(対パドレス戦)以来で13度目。エンゼルスのノーヒットノーランは12年5月2日のウィーバー(対ツインズ戦)以来7年ぶり11度目で、継投に限れば90年4月11日のマリナーズ戦以来2度目。日本で継投による無安打無得点は4度。直近では巨人が17年6月14日のソフトバンク戦で、山口俊、マシソン、カミネロの3投手で達成した。

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