中日 石橋 プロ初安打 ドラフト制以降で10代捕手の先発マスクも球団史上初

[ 2019年7月10日 05:30 ]

セ・リーグ   中日6―3広島 ( 2019年7月9日    ナゴヤD )

5回裏2死一、三塁、石橋はプロ初安打となる2点適時三塁打を放ち、二塁を回る(撮影・椎名 航)
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 中日・石橋が懸命に放った打球は右翼線の内側に弾んだ。4―3の5回2死一、三塁からプロ初安打を飾った適時三塁打。「(フェアゾーンに)入るかなと思ったが、何とかいいところに落ちて良かった」。勝利を決定付ける貴重な追加点をもたらし、三塁ベース上で両手を叩いて喜びを爆発させた。

 “プロ初打席”が原点だ。春季キャンプ中の2月16日に韓国・ハンファとの練習試合で初出場。初打席は緊張から思うようにバットが出ず一飛に倒れ、自分に悔しくて泣きながらベンチに戻った。

 あれから約半年。1軍初打席となった7日のヤクルト戦は初球を豪快に空振り。「初球を振れたので良かった」と後悔はなかった。初先発でも第1打席で初球を振り、左翼への大飛球。積極的にバットを振ってタイミングを合わすスタイルが安打に結び付いた。

 ドラフト制以降で10代捕手の先発マスクは球団史上初。投手陣を懸命にリードし、与田監督も「的確に指示を出し、ルーキーとは思えない落ち着き」と目を見張った。竜に若きヒーローが誕生した。(徳原 麗奈)

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