【滋賀】光泉のプロ注目右腕・吉田、緊急リリーフも勝利貢献「まだ完全じゃないけど…」

[ 2019年7月10日 18:43 ]

第101回全国高校野球選手権滋賀大会 1回戦   光泉9―5彦根総合 ( 2019年7月10日    彦根 )

<光泉・彦根総合>2番手で登板し、3回1/3を3失点の力投を見せた光泉・吉田 (撮影・後藤 大輝)
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 緊急登板にも動じなかった。3回2死、光泉先発の眞鍋裕大投手(2年)が右くるぶしに打球を受けて治療のため降板。プロ注目の最速144キロ右腕・吉田力聖(りき)投手(3年)が救援し、一時は彦根総合に逆転を許したが、3回1/3を無失点に封じ、勝利投手となった。

 当初は6回から登板する予定で「確認がブルペンでできていなかった。修正しきれなかったところがあった」と、眞鍋の残した2人の走者を生還させてしまったが「横に曲げるというより下に落とすイメージ」と話す特徴的なカットボールを武器に、以降は立ち直った。

 3月の中旬に右肘に炎症を抱え、本格復帰は6月中旬から。この日の最速は141キロだったが、わずか1カ月弱の間にここまで戻してきたことに、潜在能力の高さがうかがえる。「自分の中ではまだ完全じゃないけど、一時に比べたら球速も上がってきた」と自信をのぞかせ、「大会の後半には最初から投げきれるようにしていきたい」と拳を握った。ケガの影響もあり背番号は「10」となったが「仕方ない。切り替えはできています。チームにどれだけ貢献できるかです」と前だけを見据えていた。

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