【兵庫】出石 畑中兄弟悔し…9回逆転許し3年ぶり白星逃す「来年は必ず夏の1勝を」

[ 2019年7月10日 19:19 ]

第101回全国高校野球選手権 兵庫大会1回戦   出石1―3尼崎工 ( 2019年7月10日    姫路 )

健闘及ばず敗れた出石の畑中兄弟。左が兄・秀太、右が弟・謙汰
Photo By スポニチ

 あと3つのアウトが遠かった。8回まで無失点。1―0で最終回のマウンドに立った出石・畑中秀太投手(3年)は「(勝利を)意識しました…」と振り返った。先頭を四球で出塁させると、次打者に同点二塁打を浴びて降板。2番手投手も失点を許し、最後の夏は初戦で幕を閉じた。それでも「悔いだけは残さないようにしよう」と臨んだ大会。「やり切った気持ちです」と清々しい表情だった。

 出石は2016年の夏の兵庫大会で1勝。しかしそれ以降、公式戦の白星を記録していない。つまり現在、野球部に所属している12人の部員は、公式戦での勝利を知らない。部員のうち10人が同じ出石中出身であることを生かし、抜群のチームワークで一丸となって戦ったが、目標達成にはあと一歩、届かなかった。

 畑中の後を受け、2番手でマウンドに上がったのは、弟の謙汰内野手(2年)だった。新チームから本格的に投手を務める予定の謙汰は「悔しい負け方だった。来年は先輩達の分まで頑張りたい」と力を込めた。「僕たちができなかった夏の1勝を必ず、してもらいたい」と秀太。先輩から後輩へ、兄から弟へバトンは手渡された。

続きを表示

2019年7月10日のニュース