楽天 球団ワースト回避 則本昂 今季初登板269日ぶり1勝「お待たせしました!」

[ 2019年7月10日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天6―1オリックス ( 2019年7月9日    楽天生命パーク )

力投する楽天の先発・則本昂(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 今年3月に右肘のクリーニング手術を受け戦列を離れていた楽天の則本昂大投手(28)が9日のオリックス戦で今季初登板初先発。6回3安打無失点で6三振を奪い、昨年10月13日のロッテ戦以来、269日ぶりの復活勝利となった。チームが負ければ05年に記録した球団ワーストタイの11連敗となる危機を救って貯金1とし、この日敗れた西武をかわして3位に浮上。エースが息吹を吹き込んだ。

 大歓声の中心に帰ってきた。お立ち台に立った則本昂は、声を張り上げた。「最高です!お待たせしました!3、2、1、バーン!」。ファンと味わう勝利の儀式が、たまらなくうれ しかった。

 初回。マウンドで天を仰ぎ、大きく息を吐いた。「自分のいる場所はここだと思った」。福田、大城から連続三振を奪うと、吉田正は、この日最速の152キロの直球で遊ゴロに仕留めた。90球のうち直球は47球で、21球が150キロを超えた。ストライク先行の投球で3安打無失点の快投。昨年10月13日のロッテ戦以来、269日ぶりの勝利は完全復活で手にした。

 負ければ05年以来となる球団ワーストタイの11連敗だった。平石監督からは「連敗のことはどうでもいい。思い切り楽しんで投げてこい」と声を掛けられたが、則本昂は「連敗を止めるために頑張ります」と返した。チームを再び上昇させるために戻ってきた。

 プロ入りから6年連続2桁勝利を挙げた右肘が悲鳴を上げたのは2月下旬だった。「また一歩進化するため、後半戦からフル回転するために手術を決断 した」と話したが、初の長期離脱の精神面を支えてくれたのは、同じリハビリ組の選手だった。釜田、塩見が1軍で勝利を手にする姿に「僕も早く勝ちたいというモチベーションになった」。そして今は「リハビリを頑張っている選手の活力になるために勝ち続ける」と新たな使命を背負う。

 エースの復活で連敗は10で止まり、チームは3位に再浮上した。「やっぱり勝つっていいね。(則本昂の復活が)このタイミングというのも何かあるのかな」と平石監督。くしくもこの日は2万4658人の観衆を集め、今季の主催40試合目で観客動員数が100万人突破。17年の41試合を上回り、球団最速到達となった。

 「僕が(連敗を)止めてやるという気持ちで投げた。この先もチームが勝てるように一生懸命に腕を振る」

 則本昂の決意がチームを反攻へと導く。 (重光 晋太郎)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年7月10日のニュース