阪神・梅野 天国の母“微笑んだ”幸運V撃

[ 2019年5月22日 08:47 ]

阪神の梅野隆太郎  
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 攻めの強振が、運を呼び込んだ。梅野に勝利の女神が微笑んだのは、同点の4回だ。1死二塁から6球目の内角シュートを振り抜いた打球は、ワンバウンドして三塁ベースに直撃。跳ね上がったボールが三塁手の頭上を越える、ラッキーな適時二塁打で勝ち越した。

 「ベースのライン上だったので、当たれと思って。(最近は)良い当たりが正面だったり、逆にツキが返ってきて。今日はそういう日で良かったです」

 野球の神様…いや、天にはいつも背番号44を見守ってくれる人がいる。梅野にとって「春」は大切な人を思い、決意する時間だ。4月は小学4年時に卵巣がんで他界した母・啓子さん(享年34)の命日がやって来る。小さな楕円型のフレームに入った1枚――。啓子さんが幼少期の自身を抱き2人でピースサインする写真は、高校、大学の寮生活でも肌身離さず、今も自宅のリビングに“お守り”として置いている。

 今年も写真の前で「お母さんに感謝の気持ちを持って日々、頑張っていくから」と誓いを立てた。母の日だった12日にはピンクのテーピングを両手に巻いて試合に出場。「自分がプロ野球選手になることがお母さんの夢だった。今、悔いを残さず毎日、プレーすることが恩返しになると思ってやっている」と表情を引き締めていた。 タイムリー直後には、木浪の右前打で二塁走者として本塁生還する好走塁も披露し、矢野監督も「タイムリーもラッキーな部分もあるけどよくやってる」と称賛。走攻守で躍動した1日でまた1つ母へ感謝を伝えられた。

 バッテリーを組んだ青柳と立ったお立ち台では恒例となりそうなセリフ「明日も勝つばーい!」で虎党と心を一つにした。チームに欠かせぬ存在となった男が、再び上昇気流に乗っていく。(遠藤 礼)

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