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“苦労人”ヤクルト三輪 後輩に勇気与える独立L出身初の国内FA権取得

独立リーグ出身者初の国内FA権を取得したヤクルト・三輪
Photo By スポニチ

 ヤクルトの三輪正義内野手(34)が7月30日、国内フリーエージェント(FA)権を取得した。独立リーグ出身者としては球界初の取得者となった。

 「プロでやった証。1軍にいないと取得できないものですし。ボクの人生が何ら変わるわけじゃない。使ってくださった首脳陣の方々のおかげです。特に小川監督には1軍に来始めた時に使っていただいた。だから今がある。感謝しています」

 感謝の言葉を並べた本人とは裏腹に、明るいキャラクターのベテランは周囲からはいじられまくっていた。小川監督が報道陣に「ぜひ新聞で大きく扱ってあげてね」と意味深に言い残せば、取材を受けている姿を同僚が見つけるやいやな、「あ!FA選手!」。上田や畠山が声を張り上げて去って行く。翌日の試合前練習、打撃の順番を書いたホワイトボードには「60」の番号の下に矢印で「FA取得(フリーアルバイト)」と付け加えられていた。

 コツコツ積み重ねた証でもある権利。当の本人は「子供に自慢できるかな」と少しだけ頬を緩めた。

 苦労人だ。山口県出身、下関中央工卒業後はガソリンスタンドに勤務しながら軟式野球部に所属。月給11万円からのスタートだった。仕事のために危険物取扱者乙4種の資格も持っているという。その後、四国アイランドリーグの香川に入団。リーグ新記録の40盗塁を記録した俊足は、愛媛・松山での秋季キャンプの際、当時の高田監督のお眼鏡にかなって07年のドラフト6巡目で入団した。

 身長1メートル68、体重70キロ。決して大きくない体格で戦い続ける。守備固めなどの出場が多いが、勝負どころで決める犠打は頼もしい。あらゆる環境で野球を続けてきたからこそ「ボクは今まで人にも恵まれてきた。今の環境も恵まれていると思っています」と話す。

 冗談めかして「日本で最も意味のないFA権じゃないですか?」と笑い飛ばしたが、独立リーグ出身者として初の取得は、背中を追う後輩たちにとっても大きな意味を持つものになっただろう。「四国アイランドリーグがなければプロにも入れていない。これでちょっとでも(独立リーグから)頑張ろうと思ってくれる人がいたら」。これからも後輩たちに勇気を与え続けてほしいと思う。(記者コラム・細川 真里)

[ 2018年8月10日 10:00 ]

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