楽天・藤平、横浜高勝利に燃えた!7回0封 112日ぶり白星

[ 2018年8月10日 08:20 ]

パ・リーグ   楽天10―0日本ハム ( 2018年8月9日    札幌D )

力投する藤平
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 楽天・藤平尚真投手(19)が9日、日本ハム戦に先発し、7回3安打無失点、9三振を奪う力投で4月19日以来となる今季2勝目を飾った。横浜高時代に、高校日本代表で同僚だった堀瑞輝投手(20)との投げ合いを制した。2年前の夏に自身も躍動した甲子園で、母校が初戦突破。後輩たちから刺激を受け、「アマダー騒動」を吹き飛ばすような快投となった。

 最速148キロの直球を軸にねじ伏せた。5月13日以来の登板。6回2死一、二塁では、横浜高の先輩・浅間をど真ん中の直球で空振りを奪ってからチェンジアップを2球続けて二ゴロに退けた。

 「結果を残さないと、次はないと分かっていた」。7回3安打無失点。9三振を奪う力投で、4月19日のソフトバンク戦以来、112日ぶりの2勝目に笑みがこぼれた。

 高校日本代表で同僚だった堀との対決。昨年9月29日の初対戦では、チームが勝っても、先発した自身は3回で降板した。そして2度目。「凄く意識した。投げ合えて楽しかった」。スライダーが思うように曲がらず、序盤は直球主体。それでも、2軍で1日100球以上の投げ込みで増した球威を生かした。

 この日朝、宿舎で母校の甲子園初戦をテレビ観戦した。結果は愛知産大三河を相手に7―0。「投手もゼロで抑えていたので、僕もゼロに抑えられたらと思った」。2年前の甲子園は初戦の東北戦で13奪三振の快投。2回戦で敗退したが、当時の1年生が今の3年生だ。打撃手袋を差し入れするなど、気にかけてきた後輩たちの雄姿に刺激を受けていた。

 試合前にはアマダーがドーピング違反で6カ月の出場停止の裁定を受けた。平石監督代行はミーティングで「もう一回、一つになってやっていこう」と語りかけた。「何とかしないといけないと思った」と藤平も責任感を背負ってマウンドに上がった。将来のエース候補が、チームを3試合ぶり勝利に導いた。 (黒野 有仁)

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2018年8月10日のニュース