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創志学園の2年生・西16K完封 スカウト絶賛「ことしでもドラフト上位」

第100回全国高校野球選手権記念大会第5日・1回戦   創志学園7―0創成館 ( 2018年8月9日    甲子園 )

16奪三振完封勝利を挙げた創志学園・西(撮影・近藤 大暉)
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 1回戦4試合が行われた。創志学園(岡山)は最速150キロ右腕・西純矢投手(2年)が今大会最多となる毎回の16三振を奪い、被安打4の無四球で完封。今春の選抜大会で8強入りした創成館(長崎)を破り、待望の夏初勝利を挙げた。横浜(南神奈川)は計3本塁打を放つなど愛知産大三河(東愛知)に快勝。下関国際(山口)、興南(沖縄)もそれぞれ2回戦に駒を進めた。

 校歌を歌いながらそっと空を見上げた。創志学園の西は聖地デビュー戦で創成館の先発全員から今大会最多の16三振を奪い、無四球で完封。終盤に突入しても直球の威力はまるで落ちなかった。7回、98球目に最速の149キロをマーク。三塁を踏ませない圧巻の内容で待望の夏初勝利と、県勢6年ぶりの初戦突破を呼び込んだ。

 「野球人生の中で一番いい投球です。きょうは100点です」

 16歳の2年生はお立ち台で胸を張った。初回から全力で飛ばした。先頭の峯をスライダーで空振り三振に仕留めると、いきなり吠えた。「シャー」――。4回2死二塁で4番の杉原を142キロ直球で空振り三振に封じると、クルリと回転しながら右の拳をど派手に突き上げた。何度も帽子を飛ばす快投に「憧れの場所でいつも以上の力とアドレナリンが出ました」と笑った。

 2年生ながらU―18代表1次候補に名を連ねる逸材。6者連続を含む16三振のうち、スライダーで奪ったのは実に11個だ。カウントを稼ぐ球、空振りを狙う球、対左打者用と3種のスライダーを使い分けるという。場面に応じて握りと力配分を変える。熱いパフォーマンスとは対照的に頭脳も光った。

 父にささげる力投だった。昨年10月11日、雅和さん(享年45)が死去。7月13日に広島県廿日市市の実家に戻ると、墓前に手を合わせた。生前交わした約束こそ、甲子園での活躍だった。この日の朝、曇天の空に誓った。「見ていてください」――。父に手を引かれ、カープの応援に行ったのが2歳の時。野球を始めるきっかけをくれた。母・美江さん(43)は「パパの代わりになろうと成長してくれました。責任感のある子になりました」とうなずいた。

 岡山大会準決勝で倉敷商の151キロ右腕・引地との投げ合いを制すなど一戦ごとにたくましさを増す剛腕。長沢宏行監督も成長を認める。「相当辛かったはず。それを乗り越え、大きく成長した」。グラブには父の命日が刺繍され、指揮官から譲り受けた数珠は右のポケットにしのばせている。「空から見てくれているといいな」。そう信じて、力の限り腕を振る覚悟だ。(吉仲 博幸)

 【西 純矢(にし・じゅんや)】

 ☆生まれ&サイズ 2001年(平13)9月13日生まれ、広島県廿日市市出身の16歳。1メートル84、79キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 小学2年から「鈴ケ峰レッズ」で軟式野球を始め、阿品台中では「ヤングひろしま」に所属。2年時にはエースとして、全国大会優勝を果たした。創志学園では1年春からベンチ入りし、2年春から背番号1。今夏の岡山大会決勝で自己最速の150キロを計測した。

 ☆NOMOジャパン 中学3年時の16年8月、野茂英雄氏が総監督を務めるジュニアオールジャパン入り。米国遠征では野茂氏からフォーク、チェンジアップ、スライダーを直伝される。

 ☆目標の投手 地元・広島の元エースだったドジャースの前田健太。

 ☆好きな言葉 「栄光に近道なし」。亡き父の教えの「謙虚」も好きな言葉。

[ 2018年8月10日 09:00 ]

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