近江3発 センバツ準V智弁和歌山粉砕 多賀監督「準優勝した時より数段上」

[ 2018年8月8日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権第3日・1回戦   近江7―3智弁和歌山 ( 2018年8月7日    甲子園 )

<智弁和歌山・近江>8回、この日2本目となる2ランを放ち、智弁和歌山の人文字をバックにダイヤモンドを回る近江・北村(撮影・北條 貴史)
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 1回戦4試合が行われ、第2試合では近江(滋賀)の4番・北村恵吾内野手(3年)が高校通算43、44号となる2本塁打をマークした。同点の5回には山田竜明内野手(3年)が右中間へ決勝ソロを放つなど、計3発で今春のセンバツ準優勝の智弁和歌山を7―3で撃破。01年夏には準優勝に輝いたが、夏は4年ぶりの白星。悲願の頂点へ勢いをつけた。

 見慣れた放物線も、この時ばかりは特別だった。1点を追加しリードを2点に広げた8回、なおも2死一塁で近江の4番・北村は智弁和歌山・平田の直球を左翼席に、この日2本目の2ランとなる高校通算44号を運んだ。一塁を回ったところでガッツポーズ。ベンチに戻ると派手な万歳を見せた多賀章仁監督に抱きしめられた。

 「今までは本塁打しても冷静でいられたが2本目はうれしすぎて…。人生の中で一番気持ち良かった。(1試合2本塁打は)奇跡に近い」

 プライドを捨てた2本塁打だ。4回1死二塁から初球の真っすぐを左中間席へ自身の甲子園1号となる同点2ラン。初回の先制機で速球に空振り三振したことで、この打席から小指の幅分だけバットを短く持ち、コンパクトに強く振ることを最優先したことが奏功した。

 1年生ながら4番を打った16年夏は初戦の常総学院戦で単打1本に終わりチームも大敗。今春センバツも2試合で単打3本打点0。4番の役割を果たすことができなかった。「3人きょうだいの末っ子で甘え体質があったが責任感が出てきた」と武田弘和部長。地方大会は0本塁打だったが大阪府内の宿舎入り後もナインが部屋で休息する中、一人で納得いくまで素振りを続けた。

 智弁和歌山とは甲子園で春夏通じて初対決。山田の決勝弾を含む3本塁打など、相手のお株を奪う強打で逆転勝ちした。「世間は智弁(和歌山)が勝つと思っていたと思う」と報道陣を笑わせたが、指揮官が「(01年に)準優勝した時より数段上」と話すように実力は本物だ。“本気の夏”には近江ブルーがよく映える。 (吉村 貢司)

 ≪夏のマルチ弾は62人目≫近江・北村が智弁和歌山戦で1試合2本塁打。夏のマルチ本塁打は昨年の広陵・中村奨成(天理戦)以来62人65度目(PL学園・清原和博が3度、前記・中村が2度)。

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