金足農が23年ぶりに初戦を突破 注目右腕の吉田が14奪三振と好投 最速は148キロ

[ 2018年8月8日 12:45 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第4日1回戦   金足農5―1鹿児島実 ( 2018年8月8日    甲子園 )

<金足農・鹿児島実>金足農の先発・吉田(撮影・坂田 高浩)
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 第100回全国高校野球選手権大会第4日は8日、甲子園球場で1回戦の4試合が行われ、第2試合では11年ぶり6回目の出場となった金足農(秋田)がエース吉田(3年)の好投で鹿児島実(鹿児島)を5―1で下し、ベスト8まで進出した1995年以来、23年ぶりに初戦を突破。春のセンバツを含めて続いていた甲子園での連敗を「4」で阻止した。

 大会注目の右腕・吉田は最速148キロの速球(計4球)とチェンジアップ、スプリットなどの変化球を織り交ぜながら好投。157球を投げて被安打7、奪三振14、失点1で完投し、評判通りの実力を披露した。

 7回には失策と振り逃げで2死1、2塁のピンチを背負い、この日初打席となった益満(3年)に対してはボールが3つ先行したが、ここから粘投。最後は145キロの速球で三振に仕留めた。

 8回には1死2塁から鹿児島実の6番・原口(3年)に中前適時打を許したが、後続は打ち取って最少失点に抑えた。

 後攻の金足農は2回1死3塁のチャンスでスクイズを失敗したものの、3回には7番・菊池彪(3年)の中前打を足場に、1番・菅原(3年)の右中間三塁打、2番・佐々木(3年)のスクイズ、さらに4番・打川(3年)の中前打など長短5安打に小技を絡めて3点を奪取。1点を返された8回には9番・斎藤(3年)のスクイズと菅原の左前適時打で2点を追加して勝負を決めた。

 3年ぶり19回目の出場となった鹿児島実は2回と3回に先頭打者が安打で出塁したがバント失敗などもあって決定打を奪えず、9番・吉村(3年)の左中間二塁打で築いた5回1死2塁の好機も生かせなかった。

 6回には4番・西(3年)の左中間二塁打と暴投、四球、盗塁で2死2、3塁としたが、代打・山下(3年)は145キロのストレートを空振りして三振。このイニングのアウトはすべて高めの速球に手を出しての三振で、好投手・吉田の持ち球を攻略することができなかった。

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