オリ吉田正が雪辱に燃える理由 1年前の苦悩“野球選手じゃねえな”

[ 2018年8月8日 10:30 ]

<ソ・オ>7回1死、中越え本塁打を放った吉田正(撮影・中村 達也)
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 後半戦突入後、8連敗を喫するなど苦戦続きのオリックス。今月4、5日のソフトバンク戦で連勝に導いたのが、2試合連発となる16号&17号を放った4番・吉田正だ。主軸が負傷離脱した中で、存在感を示している。

 「ヒットは、まあ出ているんですが、(得点機で)結果を出せていない。今のチーム状況で、僕に求められていることは長打力、本塁打だと思うので。長打を打ちたいですね。警戒されることで四球も増えてくると思うし。長打を打てるように、しっかり自分のスイングをしたいですね」

 今季は、ここまでチーム唯一となる全99試合に出場し打率・306、17本塁打、61打点。大砲のT―岡田、ロメロが負傷離脱し、期待されたもう一人の助っ人マレーロも不振を脱却できず2軍調整中と苦境にあって、3年目の大砲が打線の中核を一人で支えてきた。

 夏場を迎え、長期ロードの最中でも疲労の色は見せることはなかった。雪辱に燃える理由がある。全143試合出場は最低限だから。過去2年はいずれも腰痛に悩まされ、シーズン半分ほどしか出場できなかった。自身が描いたものと、ほど遠い内容だったからだ。。1年前の苦悩を、明かしたことがある。

 「大学時代も腰の張りというのはあったんですけど、筋肉の部分だったり、湿布貼れば次の日には影響なかったり。ここまで毎日、腰痛と向き合うということはなかった。昨季は、フェニックスから秋季キャンプ、ウインターリーグ、春季キャンプ、オープン戦とクリアした中で一気にドンと来た。正直、前触れも何にもなくて。“何でだ”という気持ちの方が強かった。部屋で寝ていて“野球選手じゃねえな”って…」

 昨年末の契約更改では「規定打席は最低限。タイトル争いも見えてこないですから。欲しいタイトルは全部ですね」と言い切った。「もうすぐ100試合ですね?」と尋ねた時のことだ。吉田正の頭に、腰痛再発の危惧や疲労、体調不良など懸念材料は微塵もなかった。「大台(30本)いきたいな〜」とだけ言って、目をギラつかせた。その打撃が、チームの再浮上に直結するのは間違いない。代名詞のフルスイングで、逆襲の号砲を鳴らしてくれるはずだ。(記者コラム・湯澤 涼)

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