丸亀城西、悲願の夏初勝利ならず 1時間42分で零敗

[ 2018年8月8日 11:04 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会 1回戦   日南学園2―0丸亀城西 ( 2018年8月8日    甲子園 )

<丸亀城西・日南学園>丸亀城西の先発・大前((撮影・坂田 高浩)
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 13年ぶり出場だった丸亀城西は悲願の1勝がならなかった。夏は前身の丸亀商時代を合わせ、5度目の出場ですべて初戦敗退となった。

 河本浩二監督は「県大会でやってきたことが出せなかった。これが甲子園かもしれません」と話した。監督自身も現役時代、2年生エースとして、84年選抜に出場しているが、初戦で愛工大名電に敗れている。

 打線は日南学園の先発右腕、辰己のチェンジアップなど緩急を織り交ぜた投球に、4安打で零敗を喫した。

 4回1死二塁の好機も二塁走者が投手のけん制に憤死。その後、四球と大前の右前打で2死一、三塁としたが、あと1本が出なかった。他に得点圏に走者が進んだのは敵失と四球で得た8回2死一、二塁だけだった。

 「甲子園タイム」とも呼ばれるスピーディーさにも戸惑ったようだ。河本監督は「間(ま)が取れなかった」と話した。「試合前から何でも早く早く……とせわしく、そのままのペースで試合に入ってしまった。打席で選手たちが、あれだけ間がないのは初めてでした」。1時間42分、あっという間の敗戦だった。

 香川大会では救援だった大前が先発。10安打を浴びながら2失点と踏ん張った。もう1人の投手、真鍋から「気楽にいけよ」と送り出された大前だが「5回まではあまり覚えていません。やはり緊張していたのだと思います」と話した。

 丸亀城西は丸亀商時代、春の選抜では9度出場し、1980年にはベスト4に進出するなど7勝をあげている。(内田 雅也)

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