がん克服投手が投げ合い「人生っていいものだね」

[ 2018年8月8日 21:32 ]

パイレーツのタイロン(右)は完投勝利を挙げ、捕手セルベリと抱き合う(AP)
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 ロッキーズのチャド・ベティス投手(29)と、パイレーツのジェームソン・タイロン投手(26)には大きな共通点がある。メジャーデビュー後にがんを患い、克服したことだ。7日(日本時間8日)の両軍の対戦で、2人の投げ合いが実現した。

 タイロンは「どちらも健康で、メジャーでプレーしている。人生っていいものだね」と言う。発症したのは2人とも同じ精巣がん。ベティスは16年11月に手術を受け、昨年も開幕前からシーズンにかけて治療を受けた。そのため、昨年5月にタイロンが手術を受ける際には激励のメッセージを送ったという。

 そこから友情が生まれた。今季ベティスは右手中指のマメに悩まされ、約1カ月離脱。「彼がいろいろ経験してよく知っているから」と、同じ箇所にケガを負っていたタイロンからケアに関する助言をもらった。マメの状態が回復し、約1カ月ぶりの復帰戦で投げ合うことに。ベティスは「素晴らしいことだね」と目を輝かせた。

 試合では明暗が分かれた。タイロンは10安打を浴びながら9回107球を投げ2失点完投で9勝目(8敗)。標高約1600メートルにあり、打球が飛びやすいとされるクアーズ・フィールドでビジター投手による9回完投は5年ぶりの快挙だった。一方でベティスは、5回途中9失点で2敗目(5勝)を喫した。

 ベティスは乱調を悔やみながらも「同じ経験をした間柄だからね。(投げ合いは)そう多くあることじゃない」と感慨深げ。タイロンも「いつも電話するような関係ではないけど、一生共有するきずながある」と話した。

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