トルソワ笑顔はじける銀メダル!異次元4種類5本の4回転プログラムで世界2位の高得点

[ 2022年2月17日 23:17 ]

北京冬季五輪第14日 フィギュアスケート女子フリー ( 2022年2月17日    首都体育館 )

<北京五輪 フィギュア>女子フリー、演技を終え笑顔のトルソワ(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート女子で、アレクサンドラ・トルソワ(17=ROC、ロシア・オリンピック委員会)がフリーで4種類5本の4回転ジャンプを組み込むプログラムで自己ベストを10点以上も上回る177.13点をマーク、合計でも自己ベストの251.73点と、ともに世界歴代2位の高得点で銀メダルを獲得した。

 冒頭の4回転フリップ、続く4回転サルコーを着氷。4回転トーループは着氷が乱れたが、後半の4回転ルッツ―3回転トーループを決めると、連続ジャンプを予定していた次の4回転ルッツは単独となったが、最後のジャンプの3回転ルッツを連続ジャンプにリカバリー。着氷が乱れるところもあったが、技術点は106.16点。演技を終えるとガッツポーズで笑顔を見せた。

 多種類の4回転ジャンプを駆使して日本のファンから“先輩”との愛称を持つトルソワ。金メダルが濃厚と言われていた同門のカミラ・ワリエワ(15)に勝つために、4種類5本の4回転ジャンプを組み入れたプログラム。14日に行われたショートプログラム(SP)ではトリプルアクセルで転倒し74.60の4位。だが、フリーでは、五輪という大舞台で異次元プログラムを成功させた。

 13歳だった18年の世界ジュニア選手権のフリーで、女子として初めて4回転トーループ、4回転サルコーを成功させ優勝。19年に同大会で連覇を果たした。その後もGPファイナルでISU公認大会で女子初の4回転フリップを成功させるなど、高い技術力を見せて活躍。だが、同じロシアの同世代の活躍もあり、欧州選手権や世界選手権では3位が続いていた。20年には06年トリノ五輪王者のエフゲニー・プルシェンコ氏に師事したが、翌年に再びエテリ・トゥトベリーゼ氏の元に戻った。

 髪の色をブロンドから鮮やかな赤毛に変えて臨んだ今季はロシア選手権で2位、欧州選手権では3位に入り北京五輪切符を獲得。大舞台で、銀メダルに輝いた。

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2022年2月17日のニュース