ノルディック複合団体、日本前半飛躍4位でメダルに望み トップのオーストリアと12秒差で後半距離へ

[ 2022年2月17日 17:45 ]

北京五輪第14日 ノルディック複合団体 ( 2022年2月17日    国家スキージャンプセンター )

ノルディック複合団体で日本の1番手で登場し、125メートルのジャンプを見せた渡部暁斗(AP)
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 北京五輪ノルディックスキー複合団体が17日行われ、日本は渡部暁斗(33=北野建設)、渡部善斗(30=北野建設)、永井秀昭(38=岐阜日野自動車)、山本涼太(24=長野日野自動車)の4人が出場し、前半の飛躍は4位。トップのオーストリアと12秒差で、後半の距離(20キロ)へ臨むことになった。

 15日の個人ラージヒルで3位となり3大会連続のメダルを獲得した渡部暁が日本の1番手で登場し、流れを作った。タイミングよく踏み切り、美しいフォームを保ったジャンプは125メートル。109・1点をマークし、暫定4位と上々のスタートを見せた。

 渡部暁が作った流れに2番手の弟・渡部善も続いた。K点越え(125メートル)の133・5メートルの大ジャンプで124・5点をマークし、2番手終了時点で日本がトップに立った。3番手の永井はジャンプが少し揺れたものの、きっちりと立て直して128・5メートルの111・6点でノルウェー、オーストリアに次ぐ暫定3位。

 そして4番手は個人ノーマルヒルの前半飛躍でトップにも立った山本がK点越えの135メートルで121・4点。日本はトータル466・6点の4位で前半飛躍を終えた。トップのオーストリアと12秒差、2位ノルウェーと4秒差、3位ドイツと1秒差で後半飛躍に臨む。

 ◇渡部 暁斗(わたべ・あきと) 1988年(昭63)5月26日、長野県白馬村生まれの33歳。3歳からゲレンデスキーを始め、白馬北小4年からジャンプを始める。白馬中から本格的に複合を始め、白馬高、早大を経て、北野建設所属。五輪には白馬高2年時の06年トリノ、10年バンクーバー、14年ソチ、18年平昌から5大会連続出場。1メートル73、61キロ。

 ◇山本 涼太(やまもと・りょうた)1997年(平11)5月13日生まれ、長野県出身の24歳。長野県立飯山高校卒業後、早大へ進学し4年時には主将を務め、卒業後は長野日野自動車に所属。21年W杯ラハティ大会個人、団体スプリント3位、21年世界選手権団体、団体スプリント4位。1メートル67、52キロ。

 ◇渡部 善斗(わたべ・よしと)1991年(平3)10月4日、長野県白馬村生まれの30歳。白馬高、早大を経て、北野建設所属。兄の暁斗とともに14、18年五輪代表に。世界選手権は13年から5大会連続出場。W杯個人最高3位。1メートル71、60キロ。

 ◇永井 秀昭(ながい・ひであき)83年(昭58)9月5日、岩手県出身の38歳。盛岡南高、早大を経て岐阜日野自動車に所属。14、18年五輪代表。世界選手権は6度出場。1メートル70、63キロ。

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