【カーリング分析スイス戦】精彩欠いた藤沢のショット 準決勝再戦は「2点」取った力を信じて

[ 2022年2月17日 21:15 ]

北京五輪第14日・カーリング女子1次リーグ   日本4─8スイス ( 2022年2月17日    国家水泳センター )

涙を流す藤沢五月(左)。抱擁する鈴木夕湖(奥左)と吉田知那美(奥右)(AP)
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 【山口 剛史の目】 ロコ・ソラーレは序盤の3エンドまでは全員が良いショットをつないで、ほぼミスなく試合を進めていました。流れが変わったのは、やはり第4エンドの藤沢選手のラストショットです。ハウス内にストーンを残さず0点にする「ブランクエンド」を狙っていましたが、外側のラインがあまり曲がらず、相手ストーンに当たりませんでした。

 あのショットの難易度は10段階で3くらいでしょうか。本来の藤沢選手であれば決めて当然なのですが、韓国戦でも「ブランクエンド」を狙ってスルーしてしまうショットがありました。あのミスが少し気にかかり、自信を持って投げられなかったのかもしれません。

 この日は、他のシーンでもアイスを読み切れていませんでした。藤沢選手のラストショットが曲がりすぎて、2点スチールされた第5エンド。これまでの試合では、センターラインの少し外に投げると曲がりが悪かったのですが、ウエート(投げる強さ)を抑えて投げた結果、予想よりも曲がってしまいミスにつながりました。

 準決勝はスイスとの再戦になります。スイスは守備重視で、不利な先攻でも相手に2点を取られることが少ないチームです。ただ、ロコはこの日の試合で、最初に後攻となった第2エンドにきっちり2点を奪いました。これは自信にしていいと思いますし、僕はやってくれると信じています!(平昌五輪8位、SC軽井沢ク)

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2022年2月17日のニュース