坂本花織 メダル必ず、公式練習でミス連発「アドレナリン出過ぎて寝られなかった」も技の質、安定感に自信

[ 2022年2月17日 05:30 ]

公式練習で調整する坂本花織。手前はカミラ・ワリエワ=北京(共同)
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 北京五輪フィギュアスケート女子フリーは17日行われる。SPで自己ベストをマークして3位発進した坂本花織(21=シスメックス)ら日本勢も16日、本番リンクなどで調整した。

 圧巻のSPから一夜明け、坂本が本番リンクで臨んだ公式練習でミスを繰り返した。アクセルジャンプで転倒し、ループやサルコーでも回転が抜けた。自らも感じ取った不調。その理由は「寝不足」だった。

 「アドレナリンが出過ぎて、なかなか寝られなかった。最後に時計を見たのは6時。気付いたら太陽が出そうで、頑張って寝た」

 興奮が冷めないまま選手村に戻り、ベッドに入ったのは深夜1時30分。朝日が昇りかけるまで寝付けず、起きたのは正午だった。ただ、この日の夜には2回目の練習も実施。「よく動いたから(今日は)よく眠れそう!」と笑顔で引き揚げた。

 1位ワリエワ、2位シェルバコワ、そして4位トルソワ。日本女子にとって10年バンクーバー五輪銀の浅田真央以来となるメダルを懸けたフリーは、ROC勢との戦いとなった。4回転やトリプルアクセルを跳ぶ3人に対し、大技のない坂本。「(ROC勢の演技を)見るタイミングを間違えると心が折れそうになる」とも語ってきたが、技の質にこだわり、高めてきた安定感には自信がある。

 中野園子コーチからは「ここまで来て最後に気が抜けたら、今までの努力が水の泡になる」とハッパを掛けられた。まずは体調を整え、勝負の日を迎える。

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