高木美帆 北島、内村らに並ぶ通算7個目メダルへ「全部、振り絞りたい」いざラスト1000メートル

[ 2022年2月17日 05:30 ]

女子1000メートルの前日練習に臨む高木美
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 北京五輪スピードスケート女子1000メートルは17日に行われる。18年平昌五輪銅メダルの高木美帆(27=日体大職)は5種目出場の今大会最終レースで、悲願の個人種目での金を目指す。連覇を逃した団体追い抜きから一夜明けた16日はレースと同時間帯の午後4時(日本時間午後5時)から約40分、ヨハン・デビット・コーチとマンツーマンで体と氷の状態を確かめた。13日間で7レース目の強行日程となるが「長い五輪で最後に挑戦する種目。ここまで走ってこられたのはたくさんの人の助けと支えがあったから。全部、振り絞りたい」と最後の力を絞り出す。

 今季W杯で1000メートルは3レースに出場し、1位1回、2位2回。今季自己ベストは出場選手で唯一1分11秒台を記録しており、表彰台は射程圏だ。既に女子500メートル、女子1500メートル、女子団体追い抜きで銀メダルを獲得。冬季五輪の同一大会で4個のメダルを手にすれば、98年長野五輪ジャンプの船木和喜の3個を超える日本勢最多。18年平昌五輪を含めた通算を7個に伸ばせば競泳の北島康介、体操男子の内村航平らそうそうたる顔触れに並ぶ。

 冬季五輪同一大会で銀4個なら世界初で、珍しい記録を達成する可能性もあるが、目指すは個人種目での初の頂点のみ。長丁場の戦いを締めくくる記録ずくめのメダルの色はやはり金がふさわしい。

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