【一問一答(1)】10位完敗の小平奈緒 実は右足首捻挫していた「絶望の日々を送っていた」

[ 2022年2月17日 19:45 ]

北京五輪第14日 スピードスケート女子1000メートル ( 2022年2月17日    国家スピードスケート館 )

<北京五輪 スピードスケート女子1000メートル決勝>日本の応援席に手を振る小平奈緒(撮影・小海途 良幹)
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 スピードスケートの小平奈緒(35=相沢病院)が、17日の女子1000メートルでメダルを獲得できなかった。第14組で登場した小平は1分15秒65で10位。同種目では18年平昌五輪で銀メダルを獲得したが、2大会連続でのメダル獲得には失敗した。17位に終わった13日の女子500メートルの借りも返せなかった。

 以下はレース後の一問一答。

 ――レースを振り返って。
 「ちょっと終わるまでは言えなかったけど、(約10秒ほど間を置いて)右の足首を捻挫して1週間氷から離れて、その後1週間靴を履いたけど、全く滑れないという状況で北京に入った。1月の後半、この2週間は自分の中でもかなり絶望的だったけど、こっちにきて皆さんも薄々気づいていていたと思うけど、左ばかりでスタートしていた。右足でまったく踏ん張ることができなくて。何事もなかったようにスタートすることが目標だったけど、こっちに入って、トライアルの日にたまたま男子のスタートを見ていて、“あ、このスタートだったらもしかしたら右で構えられるかもしれない”というところまできて、トライアルで500メートルそこそこ滑れたのでこのままいけるかなと思ったけど、そんな簡単には体がついてこなかった。一瞬、希望も見えたけど、そんなに簡単にいかなかった」

 ――捻挫したのはいつ?
 「1月15日頃だったと思う。ちょうど1カ月前。大雪が降った日で、練習に向かう時に道路で滑った。歩いてて練習に向かう時に滑ってしまった。その時に“ああ、やってしまったな”って思った。もちろん、その日の練習もできなくて、凄く調子が上がってきていたけど、“ああ、やってしまったな”っていう。そこからは、絶望の日々を送っていた」

 ――諦めずに戦い抜いた。
 「これまでも、何回も体がにじみ出る痛みだとか、弱みだとか、そういうものを何度も何度も飲み込んできたので、よく向き合ってこられたなって思っている」

 ――痛みや悔しさとは違うアクシデント?
 「4年間、台無しになってしまったなって。つらかった」

 ――ゴールしたと時の心境は。
 「間に合わないと思ったけど、しっかりスタートラインに立ててゴールに立てたので。本当に力が入らなかったけど、でも足首以外にも使えるところはたくさんあると思うので、全身使って滑ることができた。不格好な作品になったけど、自分なりの乗り越える滑りができたのかなって思った」

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2022年2月17日のニュース