シェルバコワが金メダル!五輪出場危機乗り越え世界女王の意地見せた ワリエワと同門17歳

[ 2022年2月17日 23:19 ]

北京冬季五輪第14日 フィギュアスケート女子フリー ( 2022年2月17日    首都体育館 )

<北京五輪 フィギュア>女子フリー、演技を終え笑顔のシェルバコワ(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート女子で、昨年の世界選手権女王のアンナ・シェルバコワ(17=ROC、ロシア・オリンピック委員会)がフリー175.75点、合計255.95点。カミラ・ワリエワのドーピング問題に揺れる中、金メダルを獲得した。

 重圧を乗り越えての大舞台だった。昨年までロシア選手権3連覇。世界選手権で優勝していたシェルバコワだが、今季は同門の15歳のワリエワの台頭や不調もあり、大激戦の北京五輪代表選出では国内で大激論が起こった。

 ロシア選手権ではワリエワ、トルソワに次いで3位。だがフリーでは冒頭の4回転フリップで転倒すると、その後もジャンプに精彩を欠く内容に、トリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ氏が25歳のエリザベータ・トゥクタミシェワとの選考会をするべきではないか?と語るなど、3枠目を巡って、国内で大論争が起きていた。そんな中で迎えた欧州選手権。シェルバコワはフリーで世界2位となる168.37点をマーク。ワリエワに次いで2位に入り、見事に北京五輪切符を手に入れた。

 15日に行われたSPでは完璧な演技を見せ、21年4月に世界国別対抗戦で出した自己ベストの81.07点に迫る80・20点をマーク。82.16点で首位のワリエワに続いて2位となった。フリーでは冒頭の4回転フリップー3回転トーループ、続いて4回転フリップを決めるとその後も完璧な演技を決めた。

 ◇アンナ・シェルバコワ 2004年3月28日、ロシア・モスクワ出身の17歳。父は物理学の教授、母も学者で3姉妹の次女として生まれる。07年にスケートを始め、9歳の時にトゥトベリゼ・コーチに師事。19年世界ジュニアで準優勝。18年からロシア選手権3連覇を果たし、昨シーズンの世界選手権優勝。

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