まさか、まさか…小平奈緒 1000メートルも表彰台逃す 失意の500から立て直せず10位に沈む

[ 2022年2月17日 18:36 ]

北京五輪第14日 スピードスケート女子1000メートル ( 2022年2月17日    国家スピードスケート館 )

<北京五輪 スピードスケート女子1000メートル決勝>滑走する小平奈緒(撮影・小海途 良幹)
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 スピードスケートの小平奈緒(35=相沢病院)が、17日の女子1000メートルでメダルを獲得できなかった。第14組で登場した小平は1分15秒65で、走り終わった時点で暫定8位となった。最後は同タイムで並んだ選手らとの写真判定の末、10位となった。

 同種目では18年平昌五輪で銀メダルを獲得したが、2大会連続の表彰台には失敗。17位に終わった13日の女子500メートルの借りも返せなかった。

 意地を見せることはできなかった。4日前には「自分にがっかり」と目を潤ませた。連覇を果たせず、完敗に終わった500メートルからの巻き返しを期待されていたが、第13組で走った同僚の高木美帆や、1000メートルの世界記録保持者であるブリタニー・ボウ(米国)らライバルの多いレースで沈んだ。

 向かうところ敵なしだった4年前と違い、今回は苦しみぬいた。昨季は股関節の違和感から不振に陥った。国内で5年ぶりに敗戦を経験するなど、限界説までささやかれた。だが、体の土台づくりから見直して復調し、今季ワールドカップ(W杯)では500メートルで6度、1000メートルで3度表彰台に上がるまでに復調。自信も戻っていただけに、不本意な幕切れとなった。

 ◇小平 奈緒(こだいら・なお)3度目の五輪だった18年平昌大会500メートル金、1000メートル銀メダル。団体追い抜きで10年バンクーバー大会銀メダル。500メートルの日本記録保持者。信州大出、相沢病院。35歳。長野県出身。

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