渡部暁斗「日頃のみんなの行いが良かった」 今大会2個目メダルでドゥンドゥン「谷地にあげました」

[ 2022年2月17日 23:21 ]

北京五輪第14日 ノルディック複合団体 ( 2022年2月17日    国家スキージャンプセンター )

ノルディック複合団体で28年ぶりとなる銅メダルを獲得し喜ぶ日本の選手(ロイター)

 北京五輪ノルディックスキー複合団体が17日行われ、日本は渡部暁斗(33=北野建設)、渡部善斗(30=北野建設)、永井秀昭(38=岐阜日野自動車)、山本涼太(24=長野日野自動車)の4人が出場し、金メダルに輝いた94年リレハンメル以来28年ぶりの銅メダルを獲得した。

 日本のエースとして28年ぶりの快挙に導いた渡部暁は個人ラージヒルの銅と合わせて今大会2個目のメダルを獲得した。通算4個目のメダルとなり、冬季五輪日本勢ではスピードスケートの高木美帆に次ぐ単独2位となった。

 以下はレース後の一問一答。

 ――個人とは違う喜びか。
 「うれしいです。10倍うれしいです。何倍でもいいや。個人戦よりも、盛り上がれるので、みんなで。やっぱりその雰囲気がいい」

 ――09年の世界選手権を知る唯一のメンバー。
 「重みというか、このみんなで頑張ったというプロセスを含めて結果をチーム全体で心から喜べる感覚を、また味わえて、永井さんは終わりだけど、ヨシト、涼太、ソラ。次につながる選手をこういう気持ちを感じられたのは凄く良かった」

 ――オーダーについて。
 「分からないですね。河野さんに聞いて下さい。3走を任された以上はいい走りをと思った。個人的にはいいジャンプもできなかったし、走りも精彩を欠いたので、今日はみんなに助けてもらった」

 ――団体戦は気持ちが入っていると。
 「僕1人でできることではないので、いろんな団体戦は流れが味方しないとなかなか獲れないものなので、日頃のみんなの行いが良かったんじゃないか」

 ――本当は前半リードをしたかった
 「あまり変わらなかったと思う。あのレース展開を見る感じなら。どこで出ててもあの感じになったと思う。雪も降っていて、標高も高くてコースもハードなので、あまりスピードが上がらなかったのが、日本にはいい方向に働いた」

 ―クロカンで競り勝ってメダルを獲れたことの評価。
 「これまでチームとして走力強化をしたことが、取り組みが結果につながってきているということだと思う」

 ――3走。
 「4走くると思ったので。でも結果的に良かった」

 ――山本の滑り。
 「ペースが落ちてしっかり体力を残せれば、今年はいいスプリントをしていたので、何とかなりそうだなと思っていた。ノルウェーに離されたのは痛いなと思いつつ。フリッツだったから体力が残せたと思う」

 ―永井との最後でメダルを獲れた。
 「神様もちゃんと見ているんだなという感じ。永井さんの努力を。それが一番大きい。そういうのを含めての流れだから。引退前に永井さんにメダルを1個、強く思っていたわけではないが、38歳まで頑張ってきたというところが、今日の流れを生み出しているというのはあると思う」

 ――ドゥンドゥン。
 「谷地にあげました。僕は1個持っているので。もちろん彼も一員として頑張ってきたので。2つドゥンドゥンはいらないので、メダルがあれば十分なので。彼に次は頑張ってもらうためにも、何か持って帰るのは重要かなと思うので、1個あげました」

 ――未来につながる戦いをしたいと宣言していた。
 「そうだと思う。涼太の走りもそうだし、ヨシトもいい走りをしていたし、僕がいなくても大丈夫かなという感じですよね。今日の僕のジャンプと走りは、誰でもできたということしかしていないので。とりあえずうれしいですね」

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2022年2月17日のニュース