【一問一答(2)】小平奈緒 大親友のイ・サンファさんからメッセージ「本当にコーチみたいだなって」

[ 2022年2月17日 20:05 ]

北京五輪第14日 スピードスケート女子1000メートル ( 2022年2月17日    国家スピードスケート館 )

<北京五輪 スピードスケート>女子500メートル決勝、放送席に座る李相花さん(撮影・小海途 良幹)
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 スピードスケートの小平奈緒(35=相沢病院)が、17日の女子1000メートルでメダルを獲得できなかった。第14組で登場した小平は1分15秒65で10位。同種目では18年平昌五輪で銀メダルを獲得したが、2大会連続でのメダル獲得には失敗した。17位に終わった13日の女子500メートルの借りも返せなかった。

 以下はレース後の一問一答。

 ――ゴール後は小さく拍手をしていた。
 「やっぱり、悲しい姿を見せるっていうことは、同じく悲しくなる方がいると思うので、自分自身もここまで挑戦してきたことを納得したいし、周りの皆さんにも同じような気持ちで五輪を締めくくってほしいなという思いで胸元で拍手した」

 ――涙の感情は。
 「やっぱり、たくさん乗り越えてきたものが多かったので。一瞬でもいいので報われてほしいなって、奇跡を望んでいた部分もあったけど、五輪はそういう舞台ではない。そんなに簡単に表彰台には上れないし、だったら、今、この瞬間に自分が乗り越えている姿を見ていただくことが五輪に参加している意義だと思った。痛みとやるせなさが目から出てしまったかたちだけど、皆さんに応援していただいて、たくさん期待もいただいていたけど、高木選手が金メダルを獲ってくださったので記事は書いていただけるのかなと思った」

――ケガを乗り越えた。
 「やっぱり、ずっと強い人っていないし、ずっと弱い人もいないと思うので、生きるためにどこかで内からわき上がる力に奮い立たされて立ち上がれるのが人間だと思う。誰でもその力を持っているんだっていうことをスポーツを通じて感じていただくことができれば幸せだなって思う」

 ――今後について。
 「そのあたりも、所属先とか、その他の皆さんと相談したいところではあるけど、もう一度地元で体の痛みがない状態で伸び伸びと滑ることができたらいいなっていう未来像は描いている。何度も良い経験ださせていただいてきたので、そのあたりは帰ってから、周りの人と相談したい」

 ――李相花(イ・サンファ)さんとは話せた?
 「SNSでメッセージをもらった。500メートルの後も“1000メートルは最初の200メートルに集中して、600メートルトップスピードに乗せて、あとの300メートルは滑らせるだけ!”っていうアドバイスをもらって、本当にコーチみたいだなって思った。韓国語で“分かった。ありがとう”って返した」

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